しままるの雑記帳

しままるの思ったことや考えたことをアウトプットする場。「PC/プログラミング」「写真/旅行」「科学(勉強)」「心の問題」が主なテーマ。

心の問題

性犯罪厳罰化へ (山本潤さんの挑戦の実り)

投稿日:2017年4月20日 更新日:

祝!性犯罪厳罰化が国会で成立!

はじめに

実父からの性犯罪を受けてきた山本潤さんの懸命な活動により「性犯罪の非親告罪化」が国会にて成立致しました。
本記事では、山本潤さんの具体的活動について説明し、非親告罪とは何かを説明いたします。その後、性犯罪ではなかったものの、親からの虐待を受けてきたアダルト・チルドレン当事者の私の目線から今回の法改正についての考えを記していきたいと思います。

まず、山本さん、おめでとうございます!そしてありがとうございました!

6月16日18時に出されました朝日新聞によりますと、

性犯罪を厳罰化する改正刑法が16日、参院本会議で全会一致、可決、成立した。「共謀罪」法案より先に提出されていたが、審議が後回しにされ、一時は今国会での成立が危ぶまれていた。

とのことです。

山本潤さんの過去と、現在の活動

山本潤さんは、幼いころ、実の父親から何年にもわたり、性暴力を受け続けてきた女性で、その後、大人になってからも脅迫症状・男性不信と言った症状に悩まされてきました。

彼女は現在、こうして顔も実名も出してこのような悲惨な過去を公表しています。その目的は「性暴力をなくすこと」です。

上記目的のために、現在は様々な活動を行っています。その一つが法改正へ向けた取り組みでした。現在は性暴力は親告罪ですが非親告罪にしようというものです。簡単に言えば、親からの性暴力は訴えなくても犯罪にしましょうということです。この成果が実り、2017年6月16日、性犯罪の厳罰化(非親告罪化、懲役刑の延長など)が成立したのです。

親告罪と非親告罪とは?

親告罪と非親告罪についてわかりやすくまとめたページを見つけましたので、紹介いたします。

著作権非親告罪化のメリット~許諾と黙認の違い~


以下、上記HPからの引用です。

親告罪には、大きく以下のような種別が含まれます。

①事実が公になると被害者に不利益が生じるおそれのある犯罪
わいせつ罪、名誉毀損、ストーカーなど
②罪責が比較的軽微であり、または当事者相互での解決を計るべき犯罪
過失傷害罪、器物損壊罪など
③親族間の問題のため介入に抑制的であるべき犯罪
親族間の窃盗罪や詐欺罪など

上記HPは著作権を問題にしておりますが、著作権を「実父からの性暴力」と読み替えていただければと思います。つまり、これまでの刑法では「実父からの性暴力」というのは公にすると被害者が非利益を被る犯罪と判断されていたと言えます。(親告罪の種別①)そうではなくて傷害罪のように非親告罪化しましょう。というのが今回の法改正のポイントです。性暴力があった。その事実だけで(被害者からの訴えがなくても)犯罪にしましょう。ということが成立したのです。

確かに、性犯罪というのは、訴えることが難しい犯罪です。でも、それを隠れ蓑にして加害者が何事もなかったように生きられるのはおかしいですね。

被害者が守られ、加害者が罰せられる。この当たり前を実現しよう。と山本さんは強く主張しておりました

虐待を受けたアダルトチルドレン当事者の意見

虐待の親告罪に対する私の意見

今回の対象は実父からの性暴力でした。私は男性で、性暴力とは異なりますが、実父からの暴力をたくさん受けてきました。(詳しくはこちら)性犯罪とは違いますが、虐待の親告罪は「親子間の暴力は私的側面が強いため、そちらの家庭内でどうにかしてくださいね」という社会の冷たい雰囲気は感じます。つまり、虐待は親告罪の種別②、③に分類されているような感じがします。いじめ問題も同様で種別②に分類されているような気がします。

親からの虐待は未だに親告罪です。

今回の法改正がきっかけとなり、性暴力だけでなく、虐待・人権侵害へと定義の範囲が広くなっていくことを強く期待します。

虐待が非親告罪化されることによる問題

ただし、私は虐待の非親告罪化に賛成かと問われれば悩んでしまいます。なぜなら「子は親なしに生きることができないから」。父親を刑務所に入れたらその家庭はどうなってしまうのでしょうか?私は実際に父親から虐待を受けた時に「110番」しようとしましたが、思いとどまりました。上記の考えがあったからです。

私は、上記の懸念を鑑み、下記のことが実現できる社会を望みます。

・親から子への虐待および夫から妻へのDVは非親告罪として取り扱われる。

・加害者が逮捕されたとき、「加害者は死別した」場合と同じ社会保障を受けられる。

このようにすれば、虐待があった時点で犯罪は成立し、被害者を守ることができますし、加害者が死んだという取り扱いで片親家庭として社会保障を受けられますから、少しは経済的負担が減るかと思います。

若干25歳、しかも専攻は工学という立場からの意見ですから、法学的には穴だらけの意見かもしれませんが、父親から虐待を受けた身としては主張したいと思い、このような記事を書かせていただきました。

もし、専門家から何らかの意見がいただければ幸いです。

現存の課題 性暴力の立証の難しさ

法改正はされたものの、被害児童を守るための課題は残されています。
・暴行、または脅迫の立証が必要
暴行されている、または脅迫されているということを立証するのは難しいことです。子どもならば尚更です。

私から言わせれば、「病院に行って医師の診断書を貰う」とか「録音して大人に聞かせて助けを求める」とか思いつくものですが、子どもがそれを行うのは極めて困難だと思います。「親から性暴力を受けて辛い、どうしたらいいかわからない」というのが現実かと思います。

子どもは無力です。性暴力が起こっていると分かれば周囲の大人がこの法改正を活かすことを考えてあげなければなりません。そうしなければ、法の意味がなくなってしまうのです。

暴行、または脅迫の立証が必要という部分は被害者団体が撤廃を求めておりましたが、残念ながら今回の法改正で変化はありませんでした。

参考:法改正の具体的内容

法改正の具体的内容についてはこちらの記事で詳細に説明しています。

追記

2017年6月9日 追記

家庭内暴力の非親告罪化はぜひ進めてほしいところですが、「いじめ問題」も「主観主義」と言って、子どもがいじめられたという訴えがなければどんなにひどいいじめ(その子どもの生命、財産を脅かすようないじめ)でも犯罪にならない現実があります。そして「いじめられて苦しい」と言えないまま自殺する子どもが出てきているのではと思います。性暴力といじめは少し話が違いますが、親告罪であるという問題は共通していると感じたため、本記事にて取り上げさせていただきました。

-心の問題

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

自己肯定感を奪う魔物~機能不全家族・いじめ~

目次1 生まれつきの脳の障害を負った人は「生きづらさ」を抱えやすい大人になる2 機能不全家族で生まれたアダルト・チルドレンの苦悩3 いじめ被害は大人になってからも大きな後遺症を残す4 虐待やいじめの後 …

不安との付き合い方

目次1 不安はゼロにできない2 変わらないものは存在しない(諸行無常) 不安との付き合い方 皆さんは不安な気持ちを持ったことはありますか?という質問は愚問かと思います。 誰しも不安や恐怖というものを持 …

自分を好きになることの大切さ

目次1 自己肯定感のある人とない人の違い2 自己肯定感が大切な理由2.1 理由1:気持ちで事実を変えることはできないため2.2 理由2:自己否定は他人を傷つけるため2.2.1 経験1:友達からの尊敬の …

自分って発達障害!?

目次1 しままるの例2 しままるは発達障害か?3 生きづらさ原因は何か?4 どうすればよいか?5 まとめ 主治医に「自分は発達障害ですか」と聞いてみた 人と接していて、うまく自分の気持ちが伝えられなか …

世界一受けたい授業「うつ病」 まとめと感想

目次1 番組概要1.1 発症のサイン1.2 症状1.3 回復方法・治療方法1.4 うつ病克服経験談の紹介1.5 うつ病と副交感神経2 私の感想・意見2.1 良かった点・ありがたいと思った点2.2 不足 …