しままるの雑記帳

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心の問題

槇原敬之氏の歌詞に見えるマイノリティの辛さ

投稿日:2017年5月27日 更新日:

槇原敬之氏の歌う、軒下のモンスターに共感

シンガーソングライターの槇原敬之氏(以後、マッキーと呼ばせていただきます)は2012年に「軒下のモンスター」という曲を発表しました。マッキーは以前からよく「同性愛者」と様々な方面から言われており、この楽曲を「カミングアウトソング」と位置付ける方も多いようです。私は同性愛者ではないのですが、この曲に強い共感を覚えたので、その理由と気持ちを書き残したいと思います。

軒下のモンスターの意味

詩から見える同性愛者の苦しみ

本作品がマッキーの同性愛者カミングアウトソングと呼ばれるようになる、決定的と思える詩がこちらです。

その時ずっと解けずにいた謎の答えが分かった。好きになる相手がみんなと僕は違うんだと

同性愛者当事者でなくても、この歌詞には同性愛者としての苦しみを感じるよね・・・

この詩を聴いた瞬間、私の中に電撃が走ったというか、ゾクゾクっとした感覚を覚えました。きっと、マッキーは若いころ(思春期のころ?どんなときもでヒットしたころ?わかりませんが、少なくとも覚せい剤所持で逮捕されたころには)からずっと、苦しみ続けてきたのだと思います。その苦しみを「解けずにいた謎」と表現しているのだと思います。

私もマッキーもマイノリティの存在

私が最も共感を覚えた詩はこちらです。

普通に結婚して子どもを何人か授かって、それ以外は幸せとは誰も信じないようなこんな街で

この歌詞から、「こんな街で暮らすのが苦しい」というのが伺えます。結婚して家庭を持つということが普通で幸せなんだということが「空気」としてはこびっている・・・こんなところで暮らすのが苦しいと。

同性愛者でなくても、「子どもを授かることが幸せ」だと信じていない人ってたくさんいると思うな。

私も同じ気持ちを持っています。子どもを授かることが幸せだと思っていません。
なぜなら私はアダルト・チルドレンだからです。私にとっての家庭は「危険な場」であり、“家庭を築くことが幸せ”とは微塵も思っていないのです。
なぜ同性愛者であるマッキーの詩にアダルト・チルドレンである私が強く共感しているのか?それは両方とも「マイノリティ」だからです。

空気がマイノリティを苦しめる

日本独特かもしれませんが、「空気」という言葉があります。それは、その場の雰囲気だったり、世間の常識だったり。みんなちがってみんないいはずなのに、その空気を破った瞬間、厳しい制裁が待っている。日本はそんな国だと私は思うのです。
マッキーはこのことをこんな詩にしています。

恋しい人の名前を遠慮がちに叫ぶとその声に風が起こりススキが隠すようにざわめきだす

誰が誰を好きになったっていいのに・・・。日本独特の空気って本当に怖い。自分が自分らしく生きれなくなってしまうよ・・・

“軒下のモンスター”はマイノリティの抑えきれない気持ち

同性愛の強い気持ちをモンスターという言葉で表現しているのか、すなわち、「マイノリティの抑えきれない気持ち」を「モンスター」という言葉に当てているのではないかと思います。
モンスターですから、その気持ちは、はちきれんばかりのものではないでしょうか。でも、その気持ちを正直に大きな声で言えないから押し殺してひっそりとしていなければならない。それが、軒下にひっそりと暮らすモンスター、マッキーはこの曲の最後で

僕は軒下のモンスター

と言っています。

私、しままるは家族という集団は嫌いで、結婚したいという気持ちも微塵もない、親へ感謝する気持ちもありません。でも、そのことを大きな声で言えない。だからひっそりと自分の気持ちを表すのです。私もまた「軒下のモンスター」なのです。また、ネットの世界はある意味、軒下です。素性を明かさずに物事をいう世界だからです。今の世の中は、街にいる人たちが「なんか下の方から声が聞こえるけど、うるさいし、ほっとくか」そしてたまに「うるさいぞ!!」と床を叩く人が出てくるのです。軒下にいる人を救ってくれる人は少ないです。

自分が自分らしく生きることを禁じられた世の中で、自分の気持ちを誰にも言えることなく、自分の中へ中へため込んでしまう。

・・・そしたら、取り返しのつかないことになってしまいそうだよ・・・。

軒下にいなければならないから、モンスターになる

本当のマッキーはモンスターなんかじゃない

マッキーはとても親しみやすく、素敵な方だとコンサートDVDなり、そのメイキング映像なり、いろんなメディアを通じて感じます。だからこそ20歳くらい年下なのにも関わらず、私は「槇原敬之氏」ではなく「マッキー」と呼ばせていただいているのです。できればマッキーと一緒にピースして、ツーショット写真でも撮ってもらいたいです。
自分自身を軒下のモンスターと表現するマッキーの素性はかわいいフレンチブルドックなのです(年配者に対して失礼な表現ですが)。それなのにモンスターでなければならないのはなぜか?といえば、

恋しい人の名前を遠慮がちに叫ぶとその声に風が起こりススキが隠すようにざわめきだす

から気持ちを押し殺してため込んでため込んでいるからだと思います。もし、マッキーにとっての「当然の感情」である同性愛が受け入れられる世の中だったら、マッキーは軒下から出てきてかわいいフレンチブルドックになっていたでしょう。

「当然の感情」を否定される苦しみの気持ちと”覚せい剤”

当然の感情をためこんできたその気持ちがモンスターになって姿を現した・・・これが覚せい剤事件だったのかなぁ・・・。

覚せい剤というものは精神科や心療内科で処方される薬の効果を強烈にしたもので、脳、すなわち「気持ち」にアクセスします。
本当に「気持ち」が辛い人は、医者から処方された薬をため込んで一気に飲むいわゆるOD(Over Dose)行為します。
マッキーはこれに似たような状況だったのではないかなと思います。真相はマッキーにしかわかりませんが、ためこんだ苦しい気持ち、解けない謎と戦い続けていたのだと私は思っています。
これは単なる私の見解です。ただし、「当然の感情を否定される苦しみ味わっている私」の見解です。

逮捕直前に発表した曲にも苦しさが現れている

マッキーは逮捕直前に「Hungry Spider」という曲を発表しています。この曲には「叶わぬ恋」というテーマがあります。サビ部分の歌詞は

I’m a hungry spider you’re beautiful butterfly
叶わないとこの恋を捨てるならこの巣にかかる愛だけを食べてあの子を逃がすと誓おう

捕食者の蜘蛛が被食者の蝶に恋をした話。この恋は叶わないのです。満たされない自分の気持ちを「お腹の空いた蜘蛛」に当てて表現しているのではないかと思います。
2番目のサビで

I’m a hungry spider you’re beautiful butterfly 
叶わないならこの恋を捨てて、罠にかかるすべてを食べれば傷つかないのだろうか

「好きだ」という気持ちを食べる、すなわち蝶と一緒に殺してしまえば、自分は傷つかずに済むんじゃないかと考えているのだと推測します。

そして、最後に決断を。

I’m a hungry spider you’re beautiful butterfly 
叶わないとこの恋を捨てるよりこの巣にかかる愛だけを食べてあの子を逃がした

とあります。

蝶を殺せば自分の心が傷つかずに済むとわかっているんだけど、自分の気持ちにはどうしても勝てないから・・・でも一緒にいるわけにもいかないから、愛だけを食べて逃がす。
つまり、一人になる決断をしたんだね。

この街が(日本が)、マイノリティが認められる雰囲気だったら、変な「空気」に支配される場所じゃなけば、マッキーはこんな詩を書かなかったと思います。

マッキーの復活と曲作りの変化

No.1にならなくてもいい。もともと特別なOnly One

マッキーは2003年に書いた発表した詩「世界に一つだけの花」で完全復活を遂げました。
その後、今まで恋愛の歪みとか苦しみを描いていた曲が多かった(もう恋なんてしない、SPYなど)のが、
日々の当たり前に感謝、人と一緒にいると温かな気持ちになるといった事が主題の、明るい曲調になったと思います(太陽、桃、僕が一番欲しかったものなど)
これが、軒下から出てきたマッキーなんだなと思います。といった気持ちを最近のマッキーの曲を聴いて感じます。

「僕は僕でいいんだ。そして、僕をとりまくすべてに感謝」という気持ちが太陽や桃には込められているよね!

No.1にならなくてもいい。もともと特別なOnly One

私の毎朝のつぶやきはマッキーに感化されたもの

私は毎朝、以下のツイートをしています。

おはようございます。昨日はぐっすり眠れましたか?あなたが元気でいるとみんなが幸せになります。今日も生きてくれてありがとう

このツイートは今、生きていることをお互いに認め、感謝しましょうという意味が込められています。マッキーは“cELEBRATION”というコンサートを開いています。これの主題は

今、私とあなたたちが生きていて、この場を共有している。このことをお祝いしましょう

です。このようなことをマッキーがMCで言っていたのが記憶に残っていたので、「ほかでもない、あなたが生きていることそのものが素晴らしい。それを祝い・感謝しよう。」という気持ちを込めてツイートしています。
毎朝手動で気持ちをこめてツイートしています。ツイートがなかった日は私の心が健康じゃなかった日です。

マッキーは表現者のプロフェッショナル

私の気持ちがしんどい時、苦しいときにマッキーの曲を聴けば元気になる。軒下のモンスターのようなマッキーの曲を「うん」と頷ける。そういう気持ちにさせてくれる詩を書くマッキーはやはりプロフェッショナルだと感じます。これからもずっとマッキーの曲を聴いていきたいなと思います。

マッキーの詩で印象に残ったものを以下のページに書いておいたよ!

おわりに

20代後半の若者が偉そうに40代後半のマッキーの気持ちを推測しました。失礼も承知です。でも、それだけ、マッキーの曲には共感できるものが多く、マッキーの曲はいろいろな気持ちを湧き出してくれるのです。私もマッキーの曲があることに感謝し、これからもじっくりと味わいたいなと思います。

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