【状況整理と記録】強い不安感への対処法

資料請求番号:DE25

不安は整理して考える

以前、私は「不安との付き合い方」というタイトルで、不安というものはゼロにできないし、不安に対する正解というものは常に変わっていく(諸行無常)だと述べ、
「自分にとって一番気持ちがいい選択をしましょう」と申しました。

今回は、不安の種類と、それぞれの対処法についてご説明いたします。不安はカテゴリー分けできるのです。
不安に対する答えを決めるのは、脳が健康な時の自分の直感であり、それが自分にとって一番気持ちのいい選択と説明しましたが、
それに至るまでの考え方というのは、不安の種類によって異なります。

よって、悩む前に不安を整理すれば、より気持ちよく不安を対処できるようになるのです。

今回の記事では不安の整理の仕方、整理した不安にどう向き合っていくのか?について書いていきたいと思います。

前回の記事「不安との付き合い方」はこちら

脳に負担をかける不安との付き合い方

まず最初に悪い例を紹介します。題して「脳に負担をかける考え方」です。例えばこんな不安がやってきて、頭の中でグルグルと回った状態になったことはありますか?

・入学試験に合格するかどうか
・就活に成功するかどうか
・自分は一番仕事のできない人間なんじゃないかとか
・今の仕事/専攻は自分に向いていないんじゃないかとか
・上司に嫌われているんじゃないか

ディープル

一回こういった考えが頭をよぎると、頭の中がそれに支配されてしまっている感じになってしまうんだ。。

ストーク

それで、人(親、上司、友達、先生)の話を聞けなくなるとか、仕事や勉強が手につかなくなって、
その結果として「人の話を聞いていない」とか「学習能力が低い」と言われたりするんだろ?

ディープル

うん・・・。悪循環なんだ・・。

もし、上記の会話が自分にあてはまると思った方がいればこの先を読んでみてください。

不安というものはゼロにできないし、不安に対する正解というものは常に変わっていく(諸行無常)のですから、絶対的な正解というものは存在しません。その絶対的な正解を求めてエネルギーを使い果たし、人の話が聞けなくなったり、勉強できなくなったりすることは脳のエネルギーの無駄遣いといえるでしょう。

しかしながら、何らかの自分の中での正解を持っておかないと、進路なり勉強なり仕事なりが進まない場合があります。その正解が「自分にとって一番気持ちのいい選択」です。

ここで大切なのは、不安を整理して、結論を求めるべき不安なのか、放置したほうが良いのか、結論を人に委ねたらよいのかをハッキリさせ、どうしようもない不安に対して頭の中をグルグルさせないことです。

不安を整理するステップ

それでは、自分にとって一番気持ちのいい選択をするステップを紹介します。

考え事をノートに書きだして整理する

・浮かんできた考え事を箇条書きにしてノートに書きだします。とにかく思いついたものすべてを書きます。ここで「この考え事はあーだから、こーだから」と思考してはいけません。

・書き出したことを見直し、同じ不安にまとめられそうなことは一つにまとめてしまいます。

最終的に不安を5~6個の項目に集約します。

集約した不安項目をカテゴリー分けする

以下の3つにカテゴリー分けします。

誰が何をしても解決不能なこと

例:提出した予算案が下りるかどうか不安だ。だけど予算が下りるかどうかわかるのは1か月後だ。

ストーク

こりゃ、社内の誰に聞いても予算が下りるかどうかなんてわからんし、そもそも先方が判断するのに1カ月要求してんだから、先方も予算を出すかどうかわからねぇよな。
この場合、誰がどう考えてもこの不安に対する答えは出ないんだ。

シママ

こういうのは放っておくのが一番よねぇ~w

ディープル

でも、その間すごく不安で不安で仕方ないんだ・・・放っておけないよ・・。

シママ

不安になる気持ちはわかるけど。これは誰が何をしても解消できないタイプの不安なんだから放って置こうってことよ。
放っておくしかないものは放っておくの。果報は寝て待てともいうでしょ?寝ないで果報を待って脳が疲れちゃったら、元も子もないじゃない。

誰が何をしても解決不能な悩みは放置して、今自分がすべきことに集中しましょう。集中することができたら、案外、どうでもよい感じになってくるものです。

努力すれば解決可能と思われること

例:上司はいつも私に対して「お前はダメだ、使えない」人格否定をしてくる。もう上司に会いたくない、困った・・・。

この例では相手を変えず、自分が変わることで解決することがあります。相手を変える、すなわち人の人格を操作することなどできません。
自分が変われば解決可能かもしれません。ただし、「自分が変わる」の方向を間違ってはいけません。
上司が否定してくる内容(仕事が遅いとか、お前の吃った話し方がむかつくとか)を修正するのではなく、
人格否定に対して鈍感になるということが「自分が変わる」の本当の意味です。(ここは本当に間違ってほしくありません。非常に重要なポイントです。)

ディープル

前の職場の上司が、いつもいつも僕に対して「お前はダメだ、使えない」って言うんだ・・・。仕事が遅いとか、オドオドした喋り方がムカつくとかそういうことばっかり言われてたんだ・・・。

シママ

「お前はダメだ、使えない」って何よ。聞いてるだけでムカつくわ。それに、仕事が遅いのは上司の責任よ。しゃべり方がむかつくってそんなの単なる言いがかりじゃない!?

ストーク

でも当時のオマエは、その上司の言うことを本気で信じて頑張っちゃったんだよな。そのせいでその会社を辞めて、今ここにいるんだもんな。

ディープル

・・・うん。

シママ

フツーに考えて上司の方がおかしいわよ。部下のマネジメントが出来ていないのを棚に上げて人をモノみたいに扱って。それでその人もどうせ40過ぎてるんでしょ?もう変わらないって。こんなやぐい性格!

ディープル

・・・やぐい?

シママ

ああ、ごめん。三河弁で「出来が悪い」って意味。
とにかく、お前はダメだ、使えないとかなんか話し方ムカつくとかそんなの聞く耳持たなくていいから、そこを修正するのを頑張るんじゃなくて、
そういう心無い刃のような言葉に鈍感になるところを頑張りなさいってことよ。

ディープル

あんまり、気にするなってこと?

シママ

そうね。アナタは凄い繊細だから・・・。それゆえ素敵なところもあるんだけど、繊細過ぎて、人を攻撃するのが大好きな人に狙われやすくなるのよ。そして簡単にやられちゃう。
そうじゃなくて、「また、やぐいのがなんかうるさいこといってるな~」って思えるようになればいいのよ。
それが自分が変わる努力の意味。

ディープル

上からの重圧に対して、ちょっと自分の考え方を変えてみたり、あまり深く考え込んだりしないようになりたいな。
そしたら、たとえ人を傷つけるのが好きな性質の悪い人に出会ってしまっても、なんとか頑張れる気がする・・。

シママ

そうそう!そういう考え方が大事なのよ!!

この問題に対して、今回は「自分が上司の攻撃に対して鈍感になる」という解決策を提示しましたが「上司の上司に相談して配置を変えてもらう」という解決策も正解の一つでしょう。

もう一つ大事なことがあります。それは、一回で答えを出そうとしないことです。考え事をすると脳が疲れてきます。疲れた脳は誤った答え(自分が一番気持ちのいい選択でないもの)を出すことがあります。考え事は脳が元気な間にやるべきなのです。

考えても仕方のないこと

例:自分は一番仕事のできない人間じゃないのか

ストーク

こんなこと考えてもしょうがねぇよなぁ。

シママ

そうなのよ。そもそも仕事ができるの定義って曖昧だし、人によって変わるし。

ストーク

これこそ諸行無常だよな。

シママ

うん。同じ人でも、ある人からは高く評価されるかもしれないけど、ある人からは最悪な評価をもらうかもしれない。みんなそんなもんよ。

ストーク

もしも、全員から「コイツはダメだ」と思われているって考えているんならそれは白黒思考だ。脳が疲れているから、休んだ方がいい。

こういった考えは何の進展もないまま同じところをグルグルと回りがちです。ですので、考えないが一番の正解になります。忘れてしまうのがよいのです。

ディープル

忘れてしまうって・・・どうやって忘れればいいの?

ストーク

そうだな・・・趣味を楽しむのが一番なんじゃないのか?自分の好きなことをして楽しむ。
・・・そもそも、オマエ、趣味とかあったっけ?

ディープル

言われてみれば・・・ないかもしれない。

ストーク

なんでもかんでも忘れられて、そしてなんとかなるかなって思えるような趣味があればいいよな。
自作PCや写真、俺みたいに科学・勉強を趣味にしたっていいんだぜ。

シママ

勉強が趣味って・・変わってるわねぇ・・・。

ストーク

なんだよ。オマエだって名古屋のイイトコの出なんだから、完全に嫌いってワケじゃないだろ?

ストーク

色んな人にさ、今その人が夢中になってる学問について聞いてみるんだ。いろんなことが知れて楽しいぞ~。

シママ

アナタ・・・その辺の人脈は太そうね。

ストーク

ああ、東北の生物屋とか、名古屋の無機化学屋とか大阪の量子力学屋とかいるぜ。
ディープルには合うんじゃねぇかなぁ~この趣味。

シママ

まぁ、他にも趣味になりそうなものはいろいろあるから。

ストーク

いやぁ~何が合いそうかな~

シママ

アナタ、ディープルの趣味をプロデュースするの楽しんでない?

ストーク

うん。面白そうじゃねぇか。

シママ

ディープルを置いてけぼりにすることだけはやめなさいね。

ストーク

わかってるよ~それくらい・・・。

自分は一番仕事ができないんじゃないのか・・・
こんな問題は考えても本当にどうにもなりません。仕事ができるできないというのは物差しで測れるものではないですし、人によって感じ方がそれぞれなのですから。
こういった悩みは自分の好きなことを楽しんで忘れてしまうのが一番です。趣味を楽しめないまで疲れ切っていたら、とりあえずしっかりと睡眠をとることです。趣味に没頭して不安も忘れきってしまうのが良いでしょう。「なんとかなるかな」と思えるようになればいいですね。

不安に対する結論は?

さて、3つにカテゴリー分けしてみたのですが、結局、結論が出そうなものは2番目だけでした。色々不安がありますが、努力すれば解決可能と思われることに関してのみ考えて、それ以外は考えないようにしましょう。こうすることで脳が疲れにくくなります。

そして、カテゴリー2番に対しても絶対的な正解はありません。なぜなら、最初に申したこと

・不安はゼロにできない

・不安に対する正解というものは常に変わっていく

ということがあるからです。それなら、自分に一番負担のない「自分にとって一番気持ちのいい選択」をしましょう。それが自分の直感なんです。
そこに世間体とか親の言うこととかを気にしてはいけません。

自分にとって一番気持ちのいい選択というのは疲れていない元気な状態の脳が教えてくれます。悩んだときはしっかり睡眠をとってリフレッシュしたときの自分の直感に任せてみるのが一番いい選択だったりします。
それをするためにも、自分は大丈夫という気持ち、すなわち自己肯定感は大切になってきます。

私は過去に「自分にとって一番気持ちのいい選択」をしたことで、人生に充実感を得た経験があります。
そして、その逆の道をたどって苦しんだ経験もあります。

ここまで色々と申し上げましたが、本質は「脳を疲れさせないこと」です。脳が疲れると自然とマイナス思考や白黒思考など自分を傷つける思考が優先してきます。ですので、脳を疲れさせないために不安に対するエネルギー消費を最小にするために不安を整理しましょうということがこの記事の目的でした。

不安になっている自分を認めてあげる

3つにカテゴリー分けした不安のうち、どうしようもない不安は2つだけ、残った1つも完全なる正解はない。ならば不安感を感じないほうが脳に対する燃費もいい。

それでも不安になってしまうのです。不安に関する本質「不安はゼロにできない」があるからです。それが人間というものだからです。不安がパッと頭の中によぎったら、「確かに自分は不安感を感じているね」「人間だから仕方ないね」と不安感を感じている自分を認めてあげましょう。その上で上記に申し上げたカテゴリー分けなどの作業をすればよいのです。まずは不安を感じている自分を肯定してあげること。これが大切です。

シママ

自分を肯定してあげる。自分を信じてあげる。これが一番大切なのよ。
これがなきゃ不安は大量に出てくるし、出てきた不安が邪魔をして仕事ができなくなったり、趣味さえも楽しめなくなったりしてしまう。
だから、全てにおいて大切なのは自己肯定感なのよ。

シママ

ディープルにはぜひ自己肯定感を持って元気に生きて欲しいと思うな・・・。
あの人は本当に素敵な人だもの。ありのままで十分なのよ・・・。

まとめ

この記事は参考になりましたでしょうか?結局答えはあなたが決める。しかも直感で。という結論になってしまいましたので、腑に落ちない方もいらっしゃるかと思いますが、あなたの不安に対して私が結論を導くことはできません。むしろしないほうがいいでしょう。
私はあなたの人生、行動に責任を持てませんし、あなた自身が決めたほうが後味が良いと思いますから。

ただし、自分を認めるという自己肯定感としっかり休んだうえで保たれる脳の健康があった上で不安の対処をしてください。
この二つはとっても大切です。

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