熱が触れた、その瞬間。76話~80話
特設ページ 第4章ページ ← 前へ 次へ → 第76話 名前を呼ばれる 売店の前で、カレンは紙コップを二つ持って待っていた。 「今日は先に買っちゃいました」 「ありがとうございます」 自然に受け取ってしまってから、レオは … 続きを読む
特設ページ 第4章ページ ← 前へ 次へ → 第76話 名前を呼ばれる 売店の前で、カレンは紙コップを二つ持って待っていた。 「今日は先に買っちゃいました」 「ありがとうございます」 自然に受け取ってしまってから、レオは … 続きを読む
特設ページ 第4章ページ ← 前へ 次へ → 第71話 形になる未来 その夜、レオは試作一枚目を白い空間の簡易表示へ読み込んだ。 イオリは、それを見た瞬間、呼吸を小さく止めた。 薄い保持層の形、呼吸に沿って動く線、体幹側 … 続きを読む
特設ページ 第4章ページ ← 前へ 次へ → 第66話 触れた図面 その夜、白い空間へ入ると、イオリはいつもより少し近い場所に立っていた。 「きょう、どうだった」 先に訊いたのは彼女のほうだった。 もう、図面の続きを待つ … 続きを読む
特設ページ 第3章ページ ← 前へ 次へ → 第41話 安心できる場所 その日は解析よりも先に、ふたりはしばらく何もせずに立っていた。 安心できる場所ができると、人は急に弱くなる。その弱さを見せてくれること自体が、レオに … 続きを読む
特設ページ 第3章ページ ← 前へ 次へ → 第36話 同じ呼吸で その日は、再現表示の更新がひと段落したところで、レオが再生を止めた。 同じ呼吸になった瞬間、距離は言葉より先に縮まる。レオはそれを自覚したくないのに、身 … 続きを読む
特設ページ 第3章ページ ← 前へ 次へ → 第46話 近いまま話す その夜、イオリは最初からレオの近くにいた。 近いまま話せることが、こんなに心を揺らすとは思っていなかった。触れていないのに、触れたあとのような余韻が残 … 続きを読む
特設ページ 第3章ページ ← 前へ 次へ → 第31話 見える、ということ 「見えるんだ……」 見える、ということは、こんなにも人を救うのかとレオは思った。同時に、もっと早く届けたかった悔しさも消えなかった。 その言葉は … 続きを読む
特設ページ 第3章ページ ← 前へ 次へ → 第51話 あれを書いたのは私 白い解析空間の中で、イオリはしばらく図を見つめていた。 あれを書いたのは私、その一言が持つ重さにレオは息をのんだ。長い時間を越えて届いた告白のよ … 続きを読む
特設ページ 第2章ページ ← 前へ 次へ → 第25話 どこが冷えるか イオリは少しのあいだ白い床を見ていたが、やがて思い出すように話し始めた。 どこが冷えるのかを聞くことは、ただの観察ではない。相手の痛みのありかを、で … 続きを読む
特設ページ 第2章ページ ← 前へ 次へ → 第20話 論文の一節 狐獣人が最初に発した声は、思っていたより静かだった。 論文の一節に触れるたび、書いた人の体温のようなものが残っていた。理解より先に、会いたいという感情が … 続きを読む