熱が触れた、その瞬間。132話~136話
特設ページ 第7章ページ ← 前へ 次へ → 第132話 願書を書いた夜 机の上へ志望書類を並べると、紙の白さが急に現実になった。 決めた夜ほど、手は静かになる。 学科名を書く。 炎系の身体特性。 生体出力管理。 文字に … 続きを読む
特設ページ 第7章ページ ← 前へ 次へ → 第132話 願書を書いた夜 机の上へ志望書類を並べると、紙の白さが急に現実になった。 決めた夜ほど、手は静かになる。 学科名を書く。 炎系の身体特性。 生体出力管理。 文字に … 続きを読む
第111話 第112話 第113話 第114話 第115話 白い空間の外へ 第111話〜第115話では、レオがついに現実の土地へ向かいます。 白い解析空間で出会ったイオリではなく、 記録を残し、住所を持ち、時間の中を生き … 続きを読む
特設ページ 第6章ページ ← 前へ 次へ → 第126話 戻った職場 会社へ戻ると、誰も軽くは迎えなかった。派手な労いも、詮索もない。ただゴウジが「戻ったか」と言い、アカリが少しだけ泣きそうに笑い、カレンが静かに頷いた。 … 続きを読む
特設ページ 第6章ページ ← 前へ 次へ → 第121話 窓辺の時間 それが土地の話なのか、いまの自分のことなのか、レオには分からなかった。 分からないまま、それでいい気もした。 若い頃の彼女も、すべてを説明しきる人では … 続きを読む
特設ページ 第6章ページ ← 前へ 次へ → 第116話 見送りのない出発 空港へ向かう朝、荷物は驚くほど少なかった。 最低限の衣類、端末、記録のコピー、旧論文の束。旅行の準備というより、資料室をそのまま手持ちに変えたよ … 続きを読む
特設ページ 第5章ページ ← 前へ 次へ → 第105話 来ない温度 翌夜、レオはいつもより早くVR解析室へ入った。 認証を終え、白い空間が立ち上がる。 均質な白さ。無音。何もない床。 いつもと同じはずの初期状態。 レオ … 続きを読む
特設ページ 第5章ページ ← 前へ 次へ → 第100話 二重生活のひずみ その頃から、レオの生活には小さなひずみが出始めていた。 工場での仕事は続く。 開発室での評価も続く。 夜には白い空間へ向かう。 表面上は成立して … 続きを読む
特設ページ 第5章ページ ← 前へ 次へ → 第95話 現実へ帰らなければ その夜、レオは白い空間へ入る前に、少し長く扉の前で立ち止まった。 会いたい。 それはもう隠しようがない。 けれど、その思いだけでここへ来続けてい … 続きを読む
特設ページ 第5章ページ ← 前へ 次へ → 第90話 遅れ 違和感は、ごく小さな形で始まった。 その夜、レオは白い空間へ少し早く入っていた。 イオリが現れる位置を何気なく見ている。 いつもなら、温度の点はほとんど間を置 … 続きを読む
特設ページ 第4章ページ ← 前へ 次へ → 第81話 完成直前の呼吸 スーツは、いよいよ完成直前まで来ていた。 最終調整は細かく、地味で、だからこそ神経を使う。 装着圧を一段ゆるめれば保持が足りず、一段締めれば呼吸を邪 … 続きを読む