熱力学第1〜第3法則を大学生向けに整理する:この学問は何を禁じ、何を許すのか

熱力学シリーズ 第1話 熱力学第1法則、第2法則、第3法則は、教科書では別々の章として現れます。しかし実際には、それぞれが勝手に独立しているのではなく、「この世界で何が起こりうるか」を制約として与える骨組みになっています … 続きを読む

活量係数の熱力学:理想溶液からのずれをどう表すか

熱力学から見る相平衡の基礎 Raoult則は、蒸留や気液平衡の最初の入口としては非常に便利です。ただし、それは液相が理想的にふるまうときの近似にすぎません。現実の液相では、分子間相互作用の偏りによって、組成だけでは表しき … 続きを読む

相平衡の自由度:温度・圧力・組成はどう拘束されるか

熱力学から見る相平衡の基礎 相平衡を考えるとき、温度・圧力・組成を好きなだけ独立に決められるわけではありません。相が共存するということは、そこに平衡条件が入り、変数どうしが拘束されるということです。この記事では、自由度と … 続きを読む

相平衡の熱力学:化学ポテンシャル一致とは何か

熱力学から見る相平衡の基礎 相平衡という言葉は、蒸留や気液平衡の文脈で当たり前のように出てきます。しかし、それを「液と気が共存している状態」とだけ理解すると、設計の土台が見えません。熱力学的に見れば、相平衡とは、各成分に … 続きを読む

段数と還流比はなぜトレードオフになるのか:蒸留塔の設計判断

蒸留設計の基礎 ③ 蒸留塔の設計では、物質収支・相平衡・熱収支を整理したあとで、ようやく「どの設計点を選ぶか」という判断に入ります。ここで中心になるのが、理論段数と還流比です。段数を増やせば分離はしやすくなりますが、塔は … 続きを読む

蒸留設計の計算は何でできているのか:物質収支・相平衡・熱収支

蒸留設計の基礎 ② 蒸留設計は、温度を上げれば何となく分かれる、という話ではありません。原料と製品の関係を縛る物質収支、各段でどこまで組成差が作れるかを決める相平衡、そして塔内の蒸気流と液流を支える熱収支。この三つがそろ … 続きを読む

蒸留塔を設計するとは、何を決めることなのか

蒸留設計の基礎 ① 蒸留塔の設計は、塔の高さや段数を最初に決める作業ではありません。何をどこまで分けたいのか、原料はどんな状態で入ってくるのか、製品にどんな純度と回収率を求めるのか。その条件を順番に整理し、物質収支・相平 … 続きを読む

正しいことを言っているのに伝わらない理由:相手が“受け取れる状態”とは何か

はじめに 会話 受け取れる状態とは何か 実務への落とし込み しめくくり はじめに ちゃんと説明した。論点もずれていない。内容も間違っていない。それでも、なぜか相手に伝わらない。仕事の場では、そんな引っかかりがよく起きます … 続きを読む

知らないまま傷つける人たち-3 分からなさのあとで距離を引き直す

感情に名前がつくと、ようやく「気のせいではなかった」と思えることがあります。関係を立て直す前に、まず起きていたことを正確に見る必要があります。 相談 整理 対処 報告 余韻 言い合ったあとで、うまく説明できないまま残るも … 続きを読む