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メンタルを心の容器という実体のあるものに喩えて考えてみた
この世界にはメンタルの強い人と弱い人がいます。あなたも「あの人はメンタルが強くて羨ましい」とか「あの人はメンタルが弱いからちょっと難しい」と思ったことがあるのではないでしょうか?
今回は、人によってメンタルの強弱が異なる理由とメンタルを強くするにはどうすれば良いかについて「心の容器」という仮想の物体を使って考えてみたいと思います。
心の容器
心の容器にはパラメータが2種類あります。
一つ目は容器の丈夫さ。
人を貶して卑下することや、人に対する「言葉や物理的な暴力」を愉快に思ってしまうような人(以下、こういうタイプの人を人権侵害者と言います。)からの攻撃があっても壊れない丈夫な容器が強い容器と言えます。
二つ目は容器の中に入るエネルギー。
これは、自己否定・自虐・焦り・マイナス思考に陥らないようにするためのエネルギーです。
このエネルギーは、脳を休ませてあげる、具体的に言えば、ゆっくり寝て自分のやりたいことをやって無理をしない、この「うつ病回復3点セット」をやることによって、充填されていきます。
脳は疲れると、不安にさせたり、倦怠感を与えたり、自分の体に負担をかけさせます。この負担が酷くなると、何もする気が起きない、すなわち、うつ病の症状が起こります。
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ゲームの世界でいう、一つ目は防御力で、二つ目は生命力、HPみたいなものかしら。
メンタルの強い人って言うのは、丈夫な容器を持っていて、中にエネルギーがたくさん充填されている人、防御力があってHPも高い。
メンタルの弱い人って言うのは、容器が弱くてエネルギーが枯渇してしまっている人。防御力もなければHPも低い。
人権侵害者からの攻撃に対する防御力
この世には人権侵害者というモンスターがいます。心の容器はこのモンスターと闘うために必要な装備なのです。
モンスターの例を紹介します。
・躾と称して子どもの体を殴ったり蹴ったり投げたりしてケガを負わせる親
・「どっかに消えてしまえ」「何でいるの?」「会社/学校を辞めて欲しい」「もう来なくてもいいよ」など存在の消滅を願う人
・「はっ倒すぞ」「ぶん殴るぞ」など、傷つけることを示唆する人
・「クズめ」「使えない」など存在の価値を下げるようなことを言う人
こういった人権侵害モンスターは残念ながら職場や学校に一定数いるものです。
心の容器が弱い人はこのような攻撃にすぐに負けてしまうのです。
逆に心の容器が強い人というのは攻撃されてもその防御をする術を持った人か、かわす術を持った人と言えるでしょう。
人権侵害者からの攻撃を防御するためには、丈夫な心の容器を用意してその中にエネルギーを充填しなければいけません。
じゃあ、心の容器が弱い人はダメなの?生きていけないの?
ダメとかそういう問題じゃないの。アナタ、メンタルが弱いのは全部自分のせいだって思ってない?
自分のせいじゃないの?自分がダメだから、いじめられるし、人間関係もうまくいかないし・・・
だから、ダメとかそういう考え方はやめなさい!人間、「ダメ・いい」で測れるものじゃないのよ!!
・・・。
・・・ごめん。とにかく、全部自分のせいだって思わないで。全部自分で背負わないで。頼むから。
心の容器の育ち方
容器の強さ、弱さ
メンタルが弱い人、弱いんじゃないかと自分で悩んでいる人、少なくとも原因はあなただけにあるわけではありません。
メンタルが弱いのには、弱くなった理由が、強いのは強くなった理由が必ずあるのです。
ドラマ、ガリレオで「現象には必ず理由がある」っていう福山さん素敵だよね~。
自然現象だけじゃなくって、こういう人の心にも必ず理由があると思うのよ。
では、心の容器というのはどんな風にして出来上がっていくのでしょう?
結論を述べますと心の容器というのは幼少期に育ちます。
人は生まれながらにして「心の容器」を持っていて、赤ちゃんの頃の間は小さくてその容器に何も入っていません。
普通の家庭であれば、その子どもの存在そのものが愛されて大切にされることにより、その心の容器は大きく丈夫になっていきます。
そうやって自分は大丈夫、自分はやれるという自己肯定感が育っていきます。
存在そのもの・・・って言うのが大事なのよ。
テストで100点とったから愛される、お受験小学校・中学校に合格したから愛される、おとなしい聞き分けのいい子だから愛されるっていう、
そういう条件つきの愛され方じゃその容器は強く育たない。その条件が消えた瞬間に簡単に壊れちゃう。
職場なんてテストで評価される世界じゃないでしょ?おとなしい聞き分けのいい人だから仕事ができるワケでもないし。
ハリボテの自己肯定感は簡単に崩壊しちゃうのよ。
存在そのものを愛されているのか、条件付きで愛されているのかは子供心に分かるものなのよ。
だからストークは実家が大好きなのよ。ね?
ああ。俺は別に勉強しろとか一度も言われたことないたい。
何か失敗したからってヒステリックに怒られることもなかった。
・・・っつーか、ディープルに出会って初めて「こんな歪んだ育て方をしている家庭もある」ってことを知ったけん。
僕はいつもヒステリックに怒られてばっかだったよ・・・。
本来、丈夫な心の容器というものは子どものころ、親から愛されて作られるものなのですが、人権侵害者が親だったら、最悪です。
心の容器が育たないまま20年くらいずっと攻撃(人権侵害)を受け続けなければならない運命を背負ってしまいます。
子どものころから「あなたなんか生まれてこなきゃよかった」と言われたり、「今度泣いたらお前は俺の子どもじゃない。山へ捨てる」と言われたり、何かある度にボコボコに殴られてきてしまうと、「心の容器」は大きくなっていきません。
そればかりかボロボロで、すぐエネルギー漏れを起こすみすぼらしい容器になってしまうのです。
山に捨てるってなんなのよ!!?ありえない!!
実際にそう言われたんだもん・・・。
「あんたなんか生まれてこなきゃよかった」なんて、もう聞きたくないよ・・・。「お前なんかいらない」みたいな言葉も・・・
そりゃそうよ。だから「殴られないように」「嫌われないように」「見捨てられないように」ふるまうのに必死になるんでしょ? ・・・で、疲れちゃうんでしょ?
・・・うん。
容器にいれるエネルギーの使い方
ゆっくり寝て自分のやりたいことをやって無理をしない、この「うつ病回復3点セット」をやることによって、心の容器にエネルギーが充填されていきます。脳にしっかりと休養を与えてあげてリフレッシュさせるのです。
容器の強い人は、そのエネルギーを使って、人権侵害モンスターを対処するのです。戦う、というよりは、そのエネルギーを支払って相手の攻撃を受け流すというような対処をします。
ところが、容器の強度が十分でないと、そこにエネルギーを充填しても、すぐになくなってしまいます。
嫌われないように、見捨てられないように振る舞うにはエネルギーを消費します。
ただでさえ、みすぼらしい容器なのに、そこからどんどんエネルギーがなくなっていったらどうなるでしょう?そこにモンスターが現れたら?
うつ病の闇の中へ入っていってしまいます・・・。
丈夫な容器が育たなかった人へ
子どものころにいじめられ、虐待されてきた人はどうすれば良いのでしょうか?大人になってから大きな容器を作り、エネルギーを充填することはできるのでしょうか?
その方法(=メンタルを強くする方法)を3つ紹介します。
まずは大きな容器を作る
①認知行動療法
認知行動療法は、私が最初に通った心療内科で薦めてもらった治療法です。
誰かから何かを言われたとき、自分を傷つける方向へ考えるのではなく、その前に一歩立ち止まって「自分じゃなくて他の人だったらどう考えるかな」と考えてみるのです。
明らかな人権侵害の言葉をもらったときは、これが難しいですが、そういうときは「こういう人なんだ。人権感覚に乏しいかわいそうな人なんだ」と思うと良いと思います。
例えば、キツい口調で存在が目障りだって言われたとき、どう思う?
本当に自分の存在は目障りなものだって思っちゃう・・・。
そうじゃないのよ。その人、色んな人に目障りだのクズだのなんだかんだ言ってない?
言ってる。
でしょう(笑)?だから、そういうヤツってそういうヤツなのよ!
周りを卑下して自分を相対的に持ち上げたい可哀そうな人!
そういう人だって割り切っちゃえってこと?
うん。その通り!ハイハイって聞いてあげて、表面上だけ仲良くしときゃいいのよ。
・・・あ、なんだか、少し気分がラクになった気がする。
そうそう。そうやって視点を相手に変えてみたり、同じことを言われた他の人はどう思うかな~って考えてみて。
視点を自分以外に持って行ってみるのよ。
自分の中に押しとどめて傷を深くしてしまうんじゃなくてね!
②自分を大切にしてくれる人に甘える
大人になった今、自分の身の回りにいるのは親だけではありません。
自分の存在そのものを認め「今のままのあなたでいいんですよ」と言ってくれる人に甘えることです。
甘えるというのは電話を掛けたり、愚痴を言ったり、一緒に遊んだりと方法は様々です。
ディープルも何か辛いことがあったら一人で抱え込まないで、私たちに話してくれればいいのにね。
アイツの場合、俺らに悩みを打ち明けたら、俺らから嫌われる思てるんやないか?
え・・・?そんなことないわよ。やだよ。そんな簡単に切れちゃう人間関係なんて・・・。
んーでもさ、幼少のころから散々色々な人に攻撃されてきた人なんやけん、
アイツには「案外、人間は鬼でも蛇でもねぇぞ」ってことを教えてやりたいんよ。簡単に見放しはしねぇってな。
ん~。そういう・・こう・・・一人で抱え込んだり、自分を白黒つけちゃう癖をなんとかしてくれたら、
凄い良い人だな~素敵な人だな~って私思うのよ。ディープルのこと。
・・・フッ(笑)。
何笑ってんのよ!あんただってそう思うら?変なこと考えないでよ!
確かにそう思うたい(笑)
(これでも、俺ら人間関係成立してんだから、アイツにはあんまり難しく考えないで欲しいもんだな・・・w)
次に容器にエネルギーを充填する
③脳を休ませてエネルギーを充填
容器にエネルギーを充填するにはどうすれば良いでしょうか?この答えがメンタルを強くする方法の3つ目です。
うつ病回復3点セットを実行することです。よく眠り、自分の好きなことをして、無理をしない。これをやることによってエネルギーが充填されていきます。具体的に言えば脳の疲れが癒されていきます。
丈夫な容器とたくさんのエネルギー
丈夫な容器が出来上がると人権侵害者からの攻撃に耐えるあるいは攻撃をかわすことができます。「どうせ、こいつはこんな人なんだ、かわいそうな人」と思えるようになってきます。
たくさんのエネルギーが充填させると脳に余裕ができるので、すぐに自分を傷つける思考(マイナス思考、自信低下)に陥らなくても済むようになります。さらに、自分はダメ人間じゃないんだぞという強い心を持つことによって容器を増築することができます。
多くの人が、メンタルは心の持ちようだって言うけど、そういうことだったんだね。
うん。考え方を自分を傷つける方向から遠ざけたり、相手や第三者に視点を置いて考えてみたり。
その考える余裕を手に入れるためにも、ゆっくり休んで、無理をしない様にすればいいのよ。
どうせ一人の人間ががムリをしたって、会社組織の中じゃたかが知れているんだから、気楽に行きましょ!ね?
そうだね。暗い雰囲気になってしまう方が、却って迷惑だもんね。
メンタルが弱いのはあなたの責任じゃない
最後に申し上げたいのは「メンタルが弱いのはあなたの責任じゃない」ということです。人権侵害者からの攻撃で容器が破壊されてしまった場合、「私のメンタルが弱いからダメなんだ」と考えがちですが、そうではないのです。悪いのは
・丈夫な心の容器を作るどころか、破壊しながら育てた親
・自分の身の回りに巣食う人権侵害者
なのです。
全ての責任を自分に押し付けて傷ついていませんか?ちょっと視点を広げてみて、
自分は十分に愛されずに育ってしまったと思うのであれば、小さいころに言われたことは全て親の妄想と考えてみましょう。
職場の人間で言葉の暴力を振るう人がいるならば、その人の気持ちを考えてみましょう。
その上で「この人は周りを卑下したいだけなんだろうな」と思ったら、次に攻撃されたときに軽くかわせるかもしれません。
そうやって心の容器を丈夫にして、その中にエネルギーを蓄えていきましょう。
はじめまして。私も機能不全家族で育ち、学校ではイジメを受け、会社ではパワハラを受けました。今心身ともにボロボロです。私の抱えてる疎外感の正体は、私の外見です。五体満足ではありますが、背が同世代の女性に比べ飛び抜けて高いのです。別段スポーツをしていたとかではなく、単に母親の遺伝です。ですが、見た目でわかる違いというものに人は敏感です。特に自分の身長にコンプレックスを持っている人(男女ともに)からは言われのない言葉を浴びせられてきました。こちらが歩み寄ろうとしても、「いや貴女は背が高いから」と理由にもならない理由で避けられます。それこそが、私が漂わせている取っつきにくい雰囲気なのかと悩みました。ですが、身長ばかりは手術で削るわけにもいかない。それを個性と取るか、異端と見るかは、もう相手次第です。自分ではどうしようもない背のことで悩み続けた人生ですが、私もこれからの人生、好きなことをしようと思います。いろいろ言われるとつい反応しちゃう私がまだいますが、もちっと鈍感になって、なんなら「五月蝿えチビ!」くらい心の中で呟いてやりたい。なんてことを考えております。それはともかく、今まで人の目を気にし続け、他人を第一にし、自分を後回しにしてきた人生にサヨナラします。今までの失った時間を取り戻すことはできないけれど、これからの人生を少しでも自分のために生きるために。
コメントありがとうございます。心中お察しいたします。外見だけ見られていじめられるのって本当につらいですよね。相手は単にいじめる相手が欲しいだけなのですが・・・性質悪いですよね。それでできた心の傷は全くケアされない。さぞ苦しいと思います。
「これからの人生を少しでも自分のために生きるために」
いい言葉ですね。いつでも自然体で人と接することができたらきっと幸せになれますよね。青山様より勇気をもらいました。ありがとうございました。
※コメント返しが遅くなってしまいました。失礼いたしました。
残業が月60時間以上で猛烈に忙しく、3人の子育てもある上に、上司の何気ない感情的な言葉が積み重なり、眠れなくなった上に上司の顔をみたり、声を聞くと涙がでるようになったので、抗うつ剤を処方してもらっています。
怒鳴ったりする人ではないのですが、ネチネチと感情を逆なですることや、言うとおりにやればいいんだよと投げ捨てる事を言い、その度に心が折れていき、上手く関係が行くように数カ月は頑張ったのですが、心無い一言の度に脳みそが熱く固まるような凝る様な不安定な状態になり、限界に達してしまいました。
自分が傷つくのが嫌で、今は最低限のコミュニケーション&目は合わせず(まだ涙が出るので)、
仕事だけはちゃんとしようと心がけています。
このページを見て、自分の受け止め方をかえれば、もっと楽になれそうだ‥本も読んてみようと感じました。もしかしたら上司の言葉も、人以上に強く、受け止めてしまっていたかもしれません。また、うつ防止3点セットが足りなかったからかもしれません。
これを読んで、とても気持ちが救われました。有難うございました。