資料請求番号:TS84
「葉っぱの中に含まれる葉緑体が緑色以外の可視光線を吸収するため」
可視光線は電磁波の一種です。
電磁波についてはこちら↓
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電磁波は電場と磁場の振動現象で、このうち波長約400nm~800nmの電磁波を可視光線と呼びます。可視光線は波長によって色が変わり、波長の長い順に赤、橙、黄、緑、青、藍色、紫と並びます。
葉っぱの色が緑色である理由は葉緑体が緑色だからです。では、なぜ葉緑体は緑色なのでしょうか?
葉緑体では光を吸収し、そのエネルギーを使って栄養素(デンプン)を作っています。いわゆる「光合成」ですね。この「光を吸収する」というところがポイントです。
光の吸収についてはこちらで詳しく説明しています。
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波長532nmの光は緑色というように、一つの波長の光は一つの色を持ちます。様々な波長の光が重ね合わせられると、その色は白になります。太陽の光というのは、太陽から発生した様々な波長の光です。
たくさんの波長の光(=太陽の光)が葉緑体に当たると光を吸収します。しかしながら、葉緑体にとって不必要な波長の光があります。それが「緑色の光」です。
つまり、私たちが見ている葉っぱの緑色というのは葉緑体にとって不必要な色だったのです。
私たちの身の回りには様々な色があります。
葉っぱはなぜ緑色なんだろう?血液はなぜ赤色なのだろう?みかんはなぜ橙色なんだろう?
私たちが見ている色の正体は
「個々の物質が吸収しない可視光線の波長の光」
だったのです。物質によって吸収する光の波長は決まっています。
同じ物質ならば何度光を当てても同じ色を吸収し、同じ色を反射します。だから物質が変わることがない限り、色が変わることはないのです。
この原理を利用した化学分析の方法が確立されています。詳しくは「紫外-可視分光法」を調べてみてください。
葉っぱはなぜ緑色なんだろう?そんな子どもの素朴な疑問に「葉っぱは緑なのは当たり前じゃん」と返していませんか?
子どもの柔軟な発想を「当たり前とか常識」という言葉で縛ってしまうのはもったいない気がします。
このような疑問に大真面目にぶつかった結果、色々な知識が手に入っていきます。
子どもの頃とは限らず、いつまでも「なぜ?」の気持ちを大切にしたいものです。