自己肯定感を高めて生きづらさを克服する4つの方法

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自己肯定感を育てる方法まとめ

人が幸せに生きていく要素は何だと思いますか?お金ですか?地位ですか?結婚ですか?
そういった要素は確かに重要ですが、これらがあったとしても自己肯定感がなければ幸せに生きることはできない。というのが私の考えです。

自己肯定感とは「自分は大切な人間だ」「自分は生きている価値がある」「自分は必要な人間だ」「自分はやれる・できる・頑張れる」といった、自己の存在を肯定する気持ちです。

以前、本ブログでは、自己肯定感について
・気持ちでは事実を変えることができないため、自分の気持ちの持ちようが大切である。
・過度な自己否定は他人を傷つけてしまう(友達からの尊敬の姿勢を無視してしまう)
・自己肯定感の欲求が他人を傷つけてしまう(他者を見下して相対的に自己肯定感を満たそうとしてしまう)
これらの事象があるために、自己肯定感を持つことは大切であるというお話をしました。

自己肯定感を持てるようになると自分自身もストレスを感じにくくなりますし、明るくなっていきます。明るくなれば人もついてきます。では、どうすれば自己肯定感は身につくのでしょう?
今回は自己肯定感を身に着けるための4つの方法をまとめてみました。

①「できないこと」よりも「できたこと」に注目する

ストーク

例えば、ディープルは上司から与えられた新しい仕事を2割しかできなかった。そして、上司に怒られたとする。そしたらどう思う?

ディープル

え・・・。自分の能力が劣り過ぎているせいで全然仕事ができなかった。自分はこの仕事は向いていないんじゃないかって思うな・・。

ストーク

そっか・・・。そりゃ、2割しかできなかったら、誰だって落ち込むし、あぁ、ダメかも。って思ってしまうこともあるやろうな。
でも、そこから立ち直りの早いタイプの人となかなか立ち直れない人がおる。オマエはどっちかって言うと、なかなか立ち直れないタイプだけんな?

ディープル

うん。全然仕事ができなかった。上司に叱られてしまった。そのことばかりが頭の中をグルグルしてしまって・・・。

ストーク

他の仕事が手につかなくなるんやろ?

ディープル

うん・・・・。

ストーク

そういうタイプの人間と、すぐに立ち直って次の日にはニコニコしている人間との違いはな、
「できないこと」に執着しているか「できたこと」に注目しているかの違いたい。

ディープル

「できないこと」と「できたこと」・・・?

ストーク

なかなか立ち直れん人間は「できないこと」に執着しすぎなんや。「できないことはできないこと。そのうちできるようになる」っていう開き直りが大切ったい。
「できないこと」に執着しすぎると「できない自分」に焦ってしまって、焦ってまうと結局何もできなくなるたいね。

ストーク

そうじゃなくて、「できたこと」に着目せな。
「2割しかできなかった」じゃなくて「2割はできた」って考えるったい。
新しい仕事なんだろ?そのうち、2割ができたんだろ?そういうのを成長って言うったい。

ディープル

確かに・・。出来たことの2割は過去の自分にはできなかったこと・・・。これができるようになったというのは成長なんだ・・・。

ストーク

新しい仕事が2割できた。そういう風に思うことが自己肯定感に繋がる。そして自分はやれる・できると思える。
そしたら、2割が4割、4割が8割になって、最終的にはほぼ完ぺきにできるようになるたい。
でも、「2割しかできなかった。自分はダメだ。何をやっても何もできない」って思うと、2割のまま。

ディープル

自分はやれる・できるって思えるようになることが大切なんだね。

ストーク

せや。上司に叱られたなんて、そんなもん・・・。叱るって言うのは単なる都合の押し付けたい。
ここで人格否定の言葉があっても耳を傾けない。
耳を傾けるべきは残り8割の仕事のやり方たい。
叱る上司の言うことは聞かんでええ。教える上司の言うことはしっかり聞く。
これも自己肯定感を高める重要なポイントたい。

ディープル

前の職場ではよく何かある度に「オマエは何をやってもダメだな」「いなくなったほうが早く仕事が進む」って言われていたけど・・・

ディープル

今の課長は、仕事のやり方をしっかりと教えてくれて、何かあっても「次頑張れば大丈夫だから」って言ってくれるから、凄く助かるなぁ~。

ストーク

せやろ?あの総務の課長は「できないこと」に対しては教え、「できたこと」に対しては喜び褒めてくれる課長たい。できたことに注目して教育してくれるから、部下が気持ちよく付いてくるやろうな。
オマエもできたことに注目して、それを次の仕事のエネルギーにして前へ進んでいくんや。
今の環境やったらそれがやりやすいと思うたい、
あとはオマエの気持ちの持ちようで「できたこと」に注目できるようになろうな。

ディープル

うん!

ストーク

あとな、「自分の気持ち」ってのはどう持とうが自分の自由。
「新しい仕事が2割しかできなかった」これは事実たい。やけど、
「2割しかできない自分はダメ」と考えるか「新しい仕事が2割できた」と考えるかは自分の自由なんや。
自分がどう考えようとこの事実は変化しないからな。
それだったら「新しい仕事が2割できた」って考える方が、自分にとって得やろ?

ディープル

うん。自分を褒めるか叱るかコントロールできるのは自分だけなんだよね。

ストーク

せや!だったら褒めたほうが気分が良くなるんやから、褒めればええ。それが自己肯定感につながるたい。

与えられた、新しい仕事の内、2割しかできなかった。
この事実は、自分がどう考えても覆すことはできません。

どうせ覆すことができないのであれば、
「2割しかできなかった」と考えるより「2割はできた」と考えたほうが自分の気持ち的にはラクになりますし、それが自己肯定感に繋がります。

また「2割はできた」のようなポジティブなモノの考え方が身についていれば、「自分はやれる」という気持ちになることができ、それが仕事の出来高が2割から4割へ、4割から8割へと伸びていきます。つまり、自己肯定感は自分が成長するのに重要な要素でもあるのです。

「2割しかできなかった」ことにいつまでも執着していると、出来高はいつまでも2割のままなのです。

②自分を褒めてくれる人を大切にする

ストーク

ディープルは、オマエ自身の事を褒めてくれる人、いると思うか?

ディープル

・・・いないと思う。

ストーク

いや、それは嘘や。シママがオマエのことをよう褒めとる。思いやりがあって素敵だって。

ディープル

いや、そんなこと・・・。

ストーク

これがアカンたいね。こういう時は素直に喜ばな。どんな人間にも長所があって、その長所を褒めてくれる人がおる。その人を大切にせな。
ここでオマエが「そんなことない」って言うたら、シママの「思いやりがあって素敵」っていうオマエへの好意を踏みにじることになるたい。
それでええんか?

ディープル

いや・・・。

ストーク

だったら、その人の好意を認めて喜ばな。
褒めてくれる人はオマエの喜ぶ顔が見たくて褒めとるたい。
それに応えることが「自分を褒めてくれる人を大切にする」の意味たいね。

どんな人間にも長所があります。そしてその長所を褒めてくれる人がいます。
褒められたら「いや、わたしなんて・・」と返すのではなく、素直に、子どものように喜んでください。相手が寄せてくれている同情の気持ちを受け止めるのです。

同情とは、他人の幸せを見ては喜び、また反対に他人の禍を見ては悲しみにつつまれるように人が動かされる場合の、愛である。
出典:バールーフ・デ・スピノザ著 エチカ―倫理学 第3部 諸感情の定義24

※禍(か):わざわい、災難

褒めてくれる人は自分の喜ぶ顔が見たくて褒めてくれているのです。それに応えてください。それが「自分を褒めてくれる人を大切にする」の意味です。

同情の意を持って寄せてくれている人を大切にしましょう。その人との距離はどんどん縮まっていき、「自分を認めてくれる人がいる」という状態になります。
そしたら自己肯定感を持てて、自分を好きになれるはずです。

③「ありがとう」に敏感になる

ストーク

オマエ、「ありがとう」って言われることはあるよな。

ディープル

うん。

ストーク

ありがとうって言われたとき、どう思う?

ディープル

どう思う?って・・・。

ディープル

ただ単に流れで言ってもらってるだけかな。って思う。

ストーク

そっか・・・。まぁ、ただ単に形式的に言っている場合もあるかもしれないけどな、
中には本当に「ディープルのやってくれたことがありがたい」って思って「ありがとう」って言っている場合もあるんと思うんやが。

ディープル

そんな、自分がありがたられることなんて・・・。

ストーク

ある。オマエはオマエ自身が思う以上に素敵な奴たい。シママもおいもそれは保証する。
だから、ありがたがられることは十分にあり得るし、その「ありがたい」という気持ちを踏みにじらんで欲しい。

ディープル

・・・・・。

ストーク

そう難しく考えずに「ありがとう」に敏感になって素直に喜べばええたい。
「ありがとう」って言われたら「自分は人の役に立った。自分は必要な人間だ」って思えば自己肯定感を育てることができるたいね。

ディープル

そうなんだ・・・・。

ストーク

俺はな、子どもの頃に親からたくさん「ありがとう」を言われて育ってきた。そして、子ども心に素直にその言葉を受け止めて嬉しい気持ちになった。大人になった今も「ありがとう」っていう言葉に対する反応は変わらん。
でも、オマエの場合、家庭環境の話を聞くに、親から「ありがとう」なんて言われたことなかったんやろうな。だから大人になって「ありがとう」言われても「ただ他人行儀で言ってもらっているだけだな」って思うんやろうな。でもな、心の底からありがとうって言われていることも多いたい。それに敏感になって、喜んで、自己肯定感を上げていけばええ。

「ありがとう」という言葉は単なる感謝の言葉だけでなく、相手の存在を肯定する言葉です。「ありがとう」を言ってもらえると自分のやったことが人の役に立てた、自分は必要な存在だと思えるようになります。

自己肯定感の低い人は「ありがとう」の言葉を大切にしていないような気がします。

せっかく相手が自分のしたことに対して感謝しているのに、「自分はどうせ・・」が前面に出ているため、「ただ他人行儀で言ってもらっているだけだな」と認知してしまいます。
せっかく自分のことを肯定してくれたのに勿体ない気がします。

「ありがとう」と言われたら、自分は人の役に立った、自分は必要な人間だと思うようになれれば自己肯定感を育てることができます。

「ありがとう」の言葉に対して素直に喜べる人というのは子どもの頃に親からたくさん「ありがとう」を言われて育ってきているそうです。

親から伝えられる「ありがとう」には他人行儀は存在しません。義務感に縛られたものではありません。心の底からでてくる「ありがとう」なのでしょう。
子どもの頃、親から「ありがとう」を言われてうれしい気持ちになった。その時と同じ気持ちを大人になっても感じることができるのでしょう。

一方、家庭環境が歪んでいて親から「ありがとう」を言われなかった人、逆に親への「ありがとう」を強制されてきた人は「ありがとう」の言葉で喜ぶことができません。
そんな人は「ありがとう」の本当の意味(存在を肯定する言葉)であることを意識し、「ありがとう」に対して敏感になり、自己を肯定できるようになれるといいですね。

④新しいことを始めてみる

ストーク

これが自己肯定感を高めるための最後のポイント。
新しいことを始めてみる。

ディープル

新しいことを・・・始める?

ストーク

せや。趣味でもなんでもええから、自分が今までにやったことのないことをやってみるたいね。

ディープル

でも・・・失敗したらどうしよう・・・。

ストーク

家庭環境が悪かったゆえに自己肯定感が低く育った人間はそれが優先して新しいことを始められんたいね。その結果として、自分のできることの範囲が狭くなってしまう。
これを繰り返すと、「自分は何やってもダメだ」という状態になる。

ディープル

あ・・・。その感じ、今の自分に近いかも。

ストーク

せやろ?失敗への恐怖が優先してしまって何もできなくなるたいね。でも、考えてみ?今、失敗したところでヒステリックに叱責されたり、殴られたりすることってあるか?

ディープル

昔はあったけど、今はないね。

ストーク

そう。今はないと思うたい。でも、昔の記憶が蘇ってくると失敗ができない、失敗が怖いって思うようになって、何も手につかなくなるんやろうな。
でも、もう大丈夫たい。そんなことするヤツはもうおらんから、のびのびとやればええ。

ディープル

どうして新しいことを始めることが自己肯定感につながるの?

ストーク

新しいことを始めて、学んで習得するプロセスの中に「自分で決め、自分でして、自分で責任をとる」っていう自信をつけるための要素が入っているから。
自分で決めて自分でやって物事を習得すれば「あ、こんなこともできる自分もおるんや」って思うことができる。だから、新しいことを始めてみるってのが大事たいね。

ディープル

・・・とは言っても、何を始めたらいいんだろう?

ストーク

まぁまぁ、そんなに思い悩まんと。興味のあることならなんでもええよ。シママに教えてもらって自分でパソコン作るのもええし、ファビーに教えてもらって写真をやってみてもええし、もちろん、それらにこだわらんでもええ。

ディープル

う~ん。。ちょっと考えてみるね。

私なんてどうせ、何してもうまくいかないと考えている人は、新しいことを始めるのに、大きなエネルギーが要ります。

特に過去にヒステリックに叱責されたり、虐待をされてきた人には「失敗への恐怖」というものが根強く残っているためです。

それを乗り越えて新しいことを始めると、なぜ自己肯定感が身につくかというと、新しいことを始め、学び、習得するプロセスの中に

「自分で決め、自分でして、自分で責任をとる」という、自信をつけるための要素が入っているからです。

新しいことというのは仕事ではなく、自分の好きなことです。誰かから指図されて始めたり、世間体を感じて何かを始めたりするのではありません。

新しいことを始めるのには不安がつきものです。
失敗したらどうしよう。自分なんて、できそうにない・・・などなど。自己肯定感が低いものですから当たり前です。
しかし、その不安は置いといて、とりあえずやってみましょう。やったところで怒る人もいないことですし。

仮にもし失敗したとしても、どうして失敗したかを考え、修正すればよいだけのことです。そして
少しでも上達を感じたら自分で自分を褒めてあげましょう。

実はこの世は「失敗禁止」ではなく「たくさんの失敗」によりできています。

自分で決めて自分でできるようになったんだ。だから他のことも色々できるんだ。
という流れで自己肯定感を自分で養っていってください。

まとめ

この記事では、自己肯定感を育むためにどうすればいいのか4つを紹介しました。

1:「できないこと」よりも「できたこと」に注目する

たとえ、仕事が2割しかできなかったとしても、2割出来たことに注目できれば、その2割を原動力にして成長することができます。そして、それが重なって仕事が上達していき、自己肯定感を感じられるようになります。

2:自分を褒めてくれる人を大切にする

人に好意を寄せて大切にしたいと思ったとき、それに対して喜んでくれれば、もっと大切にしたいという気持ちになります。
自己否定の罠から救ってくれそうな人は大切にして、自分も相手も幸せになりましょう。

3:「ありがとう」に敏感になる
人を肯定する言葉、「ありがとう」を真摯に受け止めて、自分は肯定されたんだとその瞬間瞬間で感じましょう。そして、自分からも「ありがとう」を言うことを忘れずに。

4:新しいことを始めてみる
自分で決めて自分でやったこと、そのうえでの成功体験は自己肯定感を育む大きなポイントになります。不安は置き去りにして新しいことを始めてみましょう。今までに見えなかった自分が見えてきます。

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