シャッタースピードを自在に操ってブレを防止しよう

シャッタースピードに関する基礎知識

ストーク

なぁ、一眼レフの撮影モードに「シャッタースピード優先モード」ってのがあるじゃん。
このシャッタースピードって何だ?

ファビー

ああ、それはね、カメラのシャッターが開いている時間のことを言うのよ。

ストーク

ふぅん・・・。カメラのシャッターが開くって、カメラの中で何がどうなってるんだ?
その、シャッターが開いている時間とやらが、長かったり、短かったりすると、写真ってどうなるんだ?
こういうモードがあるってことはこれを上手く活用してるカメラマンがいるってことだよな?どう活用していけばいいんだ?

ファビー

(うわ~っ、ストークに色々聞かれるとすぐに頭がパンクしちゃうよ~)

ファビー

今回は、その辺のお話を一つずつやっていくよ!

今回はカメラの「シャッタースピード」の解説ということで、
シャッタースピードが変わると写真の何が変わるのか?そして、それはなぜ変わるのか?について図と実際の写真を使用して説明していきます。
その後、シャッタースピードの知識を応用した写真表現について説明していきます。

シャッタースピードとは?

シャッタースピードは露出時間とも言います。
露出時間、つまりカメラのシャッターが開いてセンサーが露出している時間を表します。
この時間にセンサーに光があたって目の前の景色がセンサーにインプットされます。

ファビー

一眼レフって言うのはね、普段、こんな風にセンサーの前にミラーがあって、そのミラーに映る景色をファインダーで覗くんだけど・・・

ファビー

シャッターボタンを押すとね、ミラーが立ち上がって、センサーに光が当たるようになるの!

ストーク

つまり、このミラーが立ち上がってて、センサーに光が当たっている時間がシャッタースピードというわけか。
センサーが露出している時間だから、露出時間というのも納得だ。

ファビー

うん。シャッタースピードの目安は、晴れた日の屋外が1/500秒、曇りの日の屋外が1/100秒、室内は1/30秒、明かりの多い夜は1/5秒くらい。
1/2000秒にしてスローモーションを作ってみたり、30秒にして星空を撮ったりすることもできるんだよ!

ストーク

どうして、状況に応じてシャッタースピードの目安が変わるんだ?

ファビー

それは、シャッタースピードが写真の明るさと大きく関係しているからなんだよ!

シャッタースピードと明るさ

ファビー

さっき、ストーク、シャッタースピードは「センサーに光が当たっている時間」って言ったよね!明るい写真を撮りたいときは、シャッタースピードを遅くするんだ!

ストーク

センサーに光が当たっている時間を長くするわけか。そしたら、センサーにたくさんの光が当たる。
なるほど、写真の明るさって言うのはセンサーに当たる光束を露出時間で積分して決まるわけだな。

ファビー

(・・・最後の方、よく分かんないことを言っていたような気がするけど。)

ファビー

そう、その通り!

シャッタースピードが遅い(=露出時間が長い)写真とシャッタースピードが速い(=露出時間が短い)写真。どちらが明るいと思いますか?
センサーに光が当たっている時間が長ければ長いほどたくさんの光がセンサーに当たりますよね。
つまり、シャッタースピードが遅いほうが写真は明るくなります。

逆にシャッタースピードが速いとセンサーに光が当たっている時間が短くなるので、写真は暗くなります。

ストーク

そうやって考えると、晴れた日よりも曇りの日の方が、屋外よりも室内の方が、昼よりも夜の方がシャッタースピードを遅くしなくちゃいけないのも納得だな。
周囲が暗いとセンサーに当たる光束が小さくなるわけだから、長い時間光を集めていなければいけない。

次に、周囲の環境が変わった時のことを考えましょう。
例えば周囲が暗くなると、センサーにあたる光が弱くなってしまいます。(このことをストークは”光束が小さい”と表現しています。)
したがって、暗い環境ではシャッタースピードを遅くして、光を集める時間を長くすることで、写真の明るさを確保するのです。



周囲が明るい場合は、光を集める時間が短くても十分な写真の明るさを確保できます。

シャッタースピードと明るさ(例え話)

写真を撮るという行動を、バケツに水を貯めるという行動に置き換えて考えてみましょう

・周囲の明るさを水道から出てくる水の勢い
・シャッタースピードを蛇口を開けている時間
・出来上がりの写真の明るさをバケツの中の水の量

に喩えてみましょう。
バケツの中の水が1Lに達したとき、ちょうど良い明るさの写真が撮れるとしましょう。

晴天の昼間、周囲がとても明るい時は蛇口からドバドバとたくさんの水が出てきているイメージです。1秒あたりに200mLの水が出てきています。この場合、バケツの中の水を1Lにするのに必要な時間は5秒間です。
次は夜でしかも周囲の街灯も少なく周囲がとても暗い状況を考えましょう。今度は蛇口からチョロチョロとゆっくり水が出てきているイメージです。1秒あたりに10mLしか水が貯まりません。この場合、バケツの水を1Lにするには100秒もの時間がかかります。

水道から出てくる水の勢いというのは、周囲の明るさに相当します。だから、周囲が明るいときはシャッタースピードを速く(=露出時間を短く)、周囲が暗い時はシャッタースピードを遅く(=露出時間を長く)設定するのです。

シャッタースピードとブレ

ストーク

あとさ、たまに写真がブレてしまうことがあるんだが、ブレない写真を撮る方法ってないのか?

ファビー

そのブレというのも、シャッタースピードと大きく関係しているんだよ!

失敗写真の例としてブレがあります。シャッタースピードが速い写真と遅い写真。どっちがブレやすいと思いますか?
例えば、センサーに光が当たっている間に、被写体が動いてしまったら?これがブレになります。被写体が動いているとして1/1000秒と1/10秒とではどちらのほうが移動距離が多いかというと後者ですよね。
つまり、シャッタースピードの遅い1/10秒のほうがブレやすいことになります。


ストーク

そうか。センサーが露出している間に光を集めているわけで、その間に被写体が動いてしまったら、
動く前の位置からも動いた後の位置からも光を集めることになってしまう。これがブレなんだ。

ファビー

そう!だから、被写体が動く場合には、シャッタースピードを速くしてあげなくちゃいけない。
あと、手ぶれにも気を付けないといけないよ。

ストーク

あまりにもシャッタースピードが遅くなってしまうと、しっかり手で固定して撮っているつもりでも、カメラ自体が揺れてしまってブレができるのか・・・。

ファビー

うん。最近のレンズには手ぶれ防止の機能があるけど、それを使って焦点距離50㎜なら、大体1/5秒くらいが手ぶれが出ない限界かな~って思う。
それよりも長いシャッタースピードが必要なら、三脚で固定しないといけないの。

シャッタースピードの考え方を応用した絵作りの例

滝の流れ

こちらは宮城県仙台市にある秋保大滝の写真です。

ファビー

一枚目の写真と、二枚目の写真でちょっと印象違うのわかる?

ストーク

一枚目の写真は、なんだか躍動感があって、二枚目の写真は神秘的・・・というか、滝がまるで白いカーテンのようだ。

ファビー

うん。一枚目の写真のシャッタースピードは1/500秒、二枚目の写真のシャッタースピードは1/10秒にして撮ったの。

ストーク

あ~。シャッタースピードが速いと一瞬の時間を切り取ることができるから、水飛沫まで鮮明に移すことができて、
シャッタースピードが遅いとセンサーが露出している間にその水飛沫が下へ移動するところまで映るから、まるで水滴が線の様に映ってカーテンみたいに見えるのか。
面白いな。

一枚目は滝のダイナミックさを表現してみました。一瞬を撮ることによって、水滴の弾きを強調しました。
二枚目は滝の流れを表現してみました。シャッタースピードを意図的に遅くしてブレを利用することで、流れを表現することができるのです。


夜景

ファビー

これは仙台城跡から撮った仙台の夜景だよ!


※シャッタースピード25秒、F8、ISO 100

ストーク

これは、シャッタースピードはどのくらいの長さにしたんだ?

ファビー

25秒だよ!

ストーク

25秒・・・だいぶ長いな。もちろん三脚で?

ファビー

うん!

ストーク

でもさ、F値を低くしたら、そんなに長い時間シャッターを開けっぱなしにしなくてもいいんじゃないか?

ファビー

いや、風景写真はね、F8くらいがちょうどいいの。あまりF値を低くしすぎると、ボケが出てきちゃう。
風景写真にボケが出るのはあまりよくないよ。

※F値の解説

周囲が暗くてF8まで絞るとなると、シャッタースピードを遅くして光を集める時間を長くするしかないのです。

ストーク

あと、ISOを高くしても明るい写真が撮れるって聞いたことある。

ファビー

う~ん。ISO上げるとノイズだらけの写真になっちゃうのよ。

確かにISO感度を高めれば明るい写真が撮れますがノイズだらけになってしまいます。

ストーク

だから、結局、三脚使って極端にシャッタースピードを遅くすることでキレイな夜景が撮れるんだ!
なるほどな~。

まとめ

シャッタースピードが速いほどブレにくいけど暗い写真ができる。
シャッタースピードが遅いとブレやすいけど明るい写真が撮れる。
シャッタースピードを変えることによって色々な絵作りができる。ということになります。

ファビー

この3つの事を抑えておいて、周りの明るさに合わせたシャッタースピードの感覚がついてくると、写真がブレてしまったとか、そういう失敗は防げるようになるよ!
それどころか、ブレを利用して、自分の思い通りの絵作りをすることもできるんだ。今回紹介した滝の写真のようにね!
あと、流し撮りと言って、動いている被写体に対してだけピントを合わせて周囲をブレさせてその被写体の躍動感を表現する方法もあるんだ!
面白いでしょ?こっちのページでは新幹線の流し撮りの方法を説明しているから、ぜひ見てみてね!!

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