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完璧主義者のルーツや特徴から治し方を考える
完璧主義という性格について考えたことはありますか?
なんでもかんでも完璧にこなさなければいけないという強迫観念に苛まれ、その結果として仕事が遅かったり、周囲との連携がうまく取れなかったりします。
完璧主義という性格はアダルト・チルドレンに多い性格です。
子どものころから、完璧を求められ、そこから外れてしまうとすぐにヒステリックに怒鳴られ叩かれてきたため、完璧にする以外に生きる方法がなかったのです。
アダルト・チルドレンについて詳しくはこちら↓
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ところが、世の中は完璧であればよいわけではありません。時間が大切になる場合もあるでしょう。時には考える前に行動を起こさなければいけない緊急事態に出くわすこともあるでしょう。また、一人の人間の考える完璧など、たかが知れています。
この記事では完璧主義者の特徴を示し、完璧主義だと思われる人は今後、どう気を付ければいいのかをまとめていきます。
完璧主義者の思考回路
・すべてが完璧でないと不安。特に新社会人の場合、社会に出たとたん完璧じゃないところがたくさん出てきて安心できない、あるいは大混乱する。
・こだわることはこだわる。こだわらないことはこだわらない。
・こだわることに関してはやりだしたら、辛くても止めない。その心の中には、やめたら自分は「甘えてる」と思う、根性なしと思うという気持ちがある。
・キリの良いところ(上司が指示したところ)までやらないと納得しない。
・休憩が難しい。「途中でいったん一休み」ということができない。なぜならその仕事ができないとその先に恐怖(ひどい叱責、人格否定)が待っていると考えてしまうから。
・ものすごく頑張っているつもりなのに、能率が上がらない。
・中途半端が苦手で、嫌い。
・何か仕事の内容を指摘されると「私はダメで使えない人間」とすぐにマイナス思考になってしまう。(80点が許されず、0点と同じ)
・何か指摘を受けると「やらなきゃよかった」と思ってしまう(80点は0点と同じだから、100点以外を取った時点でそれは失敗となる)
・現実には100点をとれることはそうそうないので、極めて生きづらい、息が詰まった状態になる。
完璧主義なのは悪いことじゃないんやが、それが原因で自分が苦しくなったり、周囲との連携が取れなくなったりするのは良くないたい。
ただ、幼少のころから常に怒鳴られ、ヒステリックに色々なことを言われてきた人にとっては完璧以外の正解が見えなくて、「ちょうど良い感じ」の感覚がわからなかったりするかもしれん。
前の職場では「あれやっといて」「てきとうにやって」って感じで指示が曖昧だったし、仕事の優先順位も全く教えてくれなかった。
何したらいいのか全く分からなくて、結局全部完璧にしなきゃってなって、それで仕事が遅いって怒鳴られてばっかりだったよ・・・。
完璧主義者のうつ病発症
完璧じゃないと怒鳴られる叩かれるという恐怖で仕事を進めているので、あれこれ色々なことを考えた末に完璧にしようと努力してしまいます。
そのため、疲れて能率が下がり、傍からみたら余計な努力までしているので「仕事が遅い」というように見えます。
完璧にしようと努力した末に現れるのが脳の疲れであり、脳が疲れるとうつ病になります。
[blogcard url=”http://shimaphoto03.com/psy/depression-symptom/”]新しい仕事で何もやり方が分からない中で、こそあど言葉使われたり、曖昧な手順で指導されると、その仕事の何が重要で何が重要でないのかよく分からなくなるから、傍から見れば無駄と思えるような仕事も一生懸命やってしまう。
その結果として、重箱の隅をつつく様な仕事を延々と繰り返し、本人は頑張っているんだが、何も進まないという状態になってしまうたいね。
完璧にしようとするほど完璧から遠ざかる
まるで皮肉のようなタイトルですが、まさにその通りなのです。ここで「能率曲線」という独自の関数を定義します。
能率曲線fAは完璧主義者の理想です。同じタスクを能率を落とすことなく、最高のパフォーマンスを出し続ける。
しかしながらそうはいかず、ずっと同じタスクを休憩なしで続けていたら能率は落ちていきます。
fBは完璧主義者の現実です。
それでは、どうすればいいのか?能率曲線がfcとなるようにすればよいのです。
曲線fcでは途中でピョンピョン上がっていますが、
タスクを変更したり、休憩したりするとこのような曲線を描くことができます。
この曲線fA、fB、fCの下にある空間の面積(曲線の積分値)が仕事の成果です。
これら関数をFA, FB, FCとします。
さて問題。FA, FB, FCの3つの関数の中で値の大きい順に並べてみろ。
えっと・・・ FA > FC > FB
せやな。でもFAというものは完璧主義者の理想。現実に存在しないたい。
完璧にしようとすると完璧から遠ざかるというのは、 FC > FBの関係でわかるやろ?
中途半端なところでいったんタスクをやめ、別のタスクに移ったり、休憩するほうが仕事の出来高はあがるたい。そのほうが気持ちええやろ?
完璧主義者にとってはちょっと気持ち悪いかもしれないが、タスクを途中で置いておいて、別のタスクをする、あるいは公式な休憩時間(昼休み)以外にも10分くらいの小休憩をはさむ、みたいなことをやってみるとええ。
でも、タスクを中途半端なところで置いておいてしまったら、別のタスクをやるときに、置いてきたタスクのことが気になってしょうがないんだよ・・・。
オマエは不安症だな~。気になってもしょうがないやないか。なるようにしかならんし。
オマエの場合、1個1個のタスクに対して、余計な不安とか焦りとかそういう気持ちをなるべく少なくして集中して取り組めるようになれれば、だいぶ仕事がやりやすそうな気がするたいね~。
あるタスクをしているときは、別のタスクのことを考えるなってこと?
せやせや。オマエんとこの総務部の場合、タスクはたくさんあるんじゃないのか?
そうだね。社外との契約書の承認とか、社内行事の企画とかいろいろ・・・。
例えば、社外との契約書を確認しているとき、社内行事の企画についての不安が押し寄せていては、ちゃんと仕事できないやろ?
しかも、研究開発部が持ってきた他社や大学との共同研究契約書とか、水俣製造所での現場の下請け会社との業務提携契約書とか
重要な書類をチェックして承認しないといけないんやろ?社内における最後の砦なわけやろ?
ミスったらヤバいやろ?
ヤバい・・・。だから怖いんだよ・・。不安になるんだよ・・・。
例えば契約書の承認の仕事をしているときは社内行事の企画については考えない。行事の企画についての不安はとりあえずおいておくたい。
そして、一つのタスクの重箱の隅をつつくんやなくって、気分転換でもするかのようにタスクをちょこちょこ変えてみるってのを意識してみたらええんじゃないの?
うん・・・。わかった。
まぁ、すぐにできるようになることはないだろうけど、ゆっくりやっていこうぜ。また何か不安なこととか、困ったことがあったら言うてな。
うん。ありがとう。
完璧主義をやめることの難しさ
完璧主義者というのは完璧じゃないと怒鳴られる叩かれるという恐怖というトラウマを抱えているので、
なかなかfCのような曲線を描くことができません。
でも、今はそう簡単にぶん殴ってきたりする人はいないわけですから、一歩一歩「休憩を入れる練習」「不安はとりあえず置いておく練習」をしていきましょう。
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