凧揚げのコツ ~簡単にできる凧揚げのやり方~

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凧が揚がる理由から凧揚げのコツを考える

明けましておめでとうございます。代表的な年始の遊びの一つに凧揚げがありますよね。
凧揚げには「正しいやり方」と「ちょっとしたコツ」が必要になります。
今回は、凧揚げのやり方とコツをまとめてみました。
凧をグングンと上げて正月は晴れ晴れと気分で過ごしましょう♪

今回は凧が揚がる理由の直感的説明と共に凧揚げのやり方とコツをお話したいと思います。
凧が揚がる理由が分かれば、どういう風にして凧を揚げればいいのか?つまりやり方とコツが掴みやすいと思います。

数式をふんだんに使ったガチ物理な凧揚げの原理についてはこちら

こちらのページでは人が凧に乗って空を飛ぶことができるか?という問題を流体力学を使って解いています。
物理学、流体力学に興味のある方はぜひこちらも見てみてください!

凧揚げの手順

静岡県浜松市 浜松まつり凧場にて

シママ

風向きは・・・南西の風(南西から北東に吹く風)で軽い風が吹いているくらいの感じかな・・・?
ディープル!ワタシあっち(北東)に行って凧を支えているから、タコ糸持っててね!

ディープル

わかった。

シママ

手袋した?糸で手を擦るから手袋は絶対だよ!

ディープル

うん。大丈夫。

シママ

じゃあ、ワタシ、5mくらいあっち(北東)に行くから待っててね。

・・・・

シママ

糸巻しっかり持った!?

ディープル

うん!大丈夫!!

シママ

じゃあ、ワタシ、ディープルの方向(南西)にむかって走るから、
ワタシから逃げるような形でディープルもあっち(南西)に向かって走るのよ!!

ディープル

わかった~!

・・・・

ディープル

あ~!揚がった!

シママ

よし、じゃあワタシディープルの方にいくね。

・・・・

シママ

糸をたるまないように引っ張って凧を地面に対して約30~40°くらいの角度をつけて飛ばすと安定して飛ぶのよ。
凧を地面に対して垂直にしたら一気に墜落するから気を付けてね。

ディープル

うん。

・・・・

ディープル

すごいねー!凧揚げって面白いね~!

シママ

でしょう?凧の操縦って意外と奥が深いでしょう?ここは電線もないし、お祭りに使われるだけあって凧揚げには最高の場所よね!

ディープル

シママの実家にこんなにいいところがあるなんてね~。東京じゃ電線だらけで例えいい家庭だったとしても凧揚げなんてできないよ。

シママ

あ、でも千葉県との県境にある葛西臨海公園とか凧揚げにはいい場所らしいよ。

ディープル

そうなんだ~。

凧が飛ぶ理由

ディープル

・・・ところで、凧ってなんで飛べるの?

シママ

え?ああ、それはね。凧にぶつかる風に押し上げられるからなのよ。

シママ

ナナメの凧に対してまっすぐな風が当たるから、揚力と抗力が働くの。揚力で凧は揚がっていくのよ。

ディープル

ナナメに立てかけた板にホースで水を撃ったら板がちょっと浮き上がるけど、そのイメージに近いのかな?

シママ

そう!その通り!最初に凧を飛ばすとき、凧を持っていたワタシは風が吹いている方向(風下)に立って、アナタは風が吹いてくる方向(風上)に立ったでしょう?あれは凧を風に当てて揚力を生むためなの。飛んだ後も、風を当てるようにして飛ばせば安定して飛ぶのよ。

ディープル

でもシママ、最初は水平に凧を持っていたでしょう?水平に持っていたら飛ばないんじゃ・・・?

シママ

最初から30~40°くらい傾けて凧を持つと、大きさに依るけど凧は結構重く感じるのよ。それに最初から傾けすぎると凧は風に乗りにくいのよ。だから最初の内は凧を風にペッタリくっつけるようなイメージで水平に持ってだんだん凧を地面に対して傾けていくの。飛びそうだなって思ったら5~10°くらいにして持ち上げるようにして飛ばすのよ。

ディープル

へぇ~凧を風に乗せることが大切なんだね~。だから最初の内は水平に近い感じにしておいて、飛び立つにつれて角度を上げて揚力を稼いでいくんだね。

シママ

うん。一度風に乗せることができたら、後は風任せにしてよくなるのよね。
あ、縦に傾けすぎ!落ちるよ。

ディープル

あわわっ・・・。

・・・

シママ

何とか持ちこたえたね。上手だね~。初めてとは思えない。

ディープル

ありがとう!

まとめ

凧は慣れれば一人でも飛ばすことができますが、二人で飛ばす方がより飛びやすいです。二人で飛ばす場合、糸持ち役と飛ばし役に分かれます。
糸持ち役は糸を持って凧を操縦する役、飛ばし役は凧を持って、飛ばす役です。

凧を飛ばす手順と解説をまとめます。

手順
①糸持ち役は「風が吹いてくる方向」、飛ばし役は「風が吹く方向」にポジションを置きます。
②糸持ち役と飛ばし役との間に約5mの距離を置きます。
③飛ばし役は地面に対して水平に凧を持ちます。
④飛ばし役が糸持ち役を追いかける形で助走します。
⑤凧が浮かびあがる感覚を感じたら飛ばし役は凧を地面に対して5~10°くらい傾けて飛ばします
⑥糸持ち役は糸がたるまないように引っ張り、凧が地面に対して30~40°くらいになるように安定させます。

解説
①凧は基本的に風の力を使って飛ぶので、風の力を受けやすいように風が吹く方向と凧を対面させます。
②5mの距離というのは少々適当で良いと思います。二人で助走してぶつからないくらいの距離感でいいでしょう。
③凧をいきなり地面に対して30~40°傾けると、凧の大きさにも依りますが、凧が非常に重く感じるうえ、風に乗りにくくなります。
したがって、飛ばし始めは水平に持つのです。
④二人で助走のスピードを合わせて糸がたるまないようにします。糸持ち役は糸がたるまないように、飛ばし役は凧を少しずつ地面に対して傾けることを意識します。
⑤凧が浮かび上がる感覚というのは掴めるようになるまで少し難しいですが、こればかりは具体的に書くのが難しいのでご勘弁ください。
飛ばす際は上に持ち上げる形で飛ばすといいでしょう。
⑥30~40°くらいを維持します。地面に対して垂直にするとあっという間に墜落してしまうので注意します。

以上、凧が飛ぶ理由と、その理由から凧を飛ばす手順とコツについてまとめてみました。

大空に凧を揚げて晴れ晴れとした気分でお正月を迎えられるといいですね。

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