人間関係に疲れた…人と関わりたくない人へ:苦手意識の原因と対処法





人間関係に疲れた…人と関わりたくない人へ:苦手意識の原因と対処法



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人に対する苦手意識と苦手な人との付き合い方

あなたはこんなことを考えたことありますか?
「私は人と接するのが苦手だな。」「人と接していたら疲れるな。」

さらにその傾向が強くなると
「もう人と関わりたくない。」「人と関わらないで生きていきたい。」

と思ってしまっている人もいるでしょう。

本記事では、「人に対する苦手意識」はどこから生まれるのか?それを緩和する方法とは?
という視点から人付き合いを考えていきたいと思います。

人に対する苦手意識

人に対する苦手意識はどこから来るのでしょうか?「人が苦手」と思う人には3つのパターンがあると思います。

一つ目は他人と比べてしまい、自分は評価されたいと思っている人
二つ目は他人からどう思われているか気にしすぎる人
三つ目は極度に自己肯定感が不足している人

どれか一つだけの人もいれば、全て当てはまる人もいます。

中には3つ目の傾向が強いため、1つ目を意識しすぎている、すなわち
自分で自分を肯定することができないから、他人と比べて自分の優位性を保とうとする人もいます。

他人と比べてしまう人

自分と他人を比べて自分の優位性を保とうとするものの、その度に
自分の劣っているところが見えてきてしまい、気分が沈んでしまう。というパターンです。

高学歴やある特定の分野に秀でた人によくある傾向です。

人は常に人よりも上でありたいという気持ちは人としての本能です。
この本能は良い方向に働けば、その競争心のお陰で物事を達成(受験に合格など)できたりすることがありますが、
極度にその本能が強すぎると、他人と比べてしまう癖が慢性化してしまい、人と協調して物事をやり遂げるうえで障害になることがあります。

ストーク

自分と他人を比べてもしょうがないのにな。人には評価項目が星の数ほどあって、その評価項目1個1個を照らし合わせながら考察していくという作業はハッキリ言って不毛だぜ。

シママ

あら?あなたこそ、自分は評価されたいと思ってるんじゃないの?態度も高圧的だし、いつも上から目線だし。

ストーク

別に。

シママ

じゃあ、いつも何でも知ってますよ~。勉強できますよ~。みたいな感じなのは何なの?

ストーク

何でも知ってますよ~みたいな感じするか?俺は知らねぇことは、正直に「知らねぇ」と言うぜ。じゃないと後から詰むけん。
あと、俺は学問が好きで、ついその辺の話をしたくなるし、その辺の話になると熱が入ってしまうだけだ。それが人によっては「何でも知ってます、勉強できますアピール」に見えるんだろうな。多分。
サッカーが好きな奴はサッカーについて熱く語るだろう?そして、大抵そいつはサッカーが上手いだろ?それと一緒だ。
勉強なんてものは星の数ほどある「人の評価項目の一つ」にすぎない。サッカーが上手いことと並列なんだよ。
それが秀でているからと言って、人として優れているなんてのはとんでもないお門違いだ。

ストーク

オマエこそ他人と比べる傾向強いよな。負けず嫌いやろ。

シママ

う・・・そ、そんなことは・・・。

ストーク

ある。オマエ、人の悪口がひでぇもん。「ダレソレはコミュニケーションが下手とか」「アイツはワタシより勉強ができない」「コイツは場に応じた対応ができない」とか良く言うだろ。
人と比べているから、そういうことを言う。

シママ

そんな悪口なんて誰でも言うでしょ!デトックスよデトックス!!

ストーク

オマエの悪口は基本的に人を卑下しているじゃねぇか。他人を相対的に下げて自分を持ち上げようとする。他人と比べている人の特徴だ。
まぁ、自分よりも立場が同じか下の人間に対して、直接人格否定して攻撃しないだけマシだが。もしそれをしてたら、今のオマエとの関係はねぇな。

シママ

もう!だからその上から目線がムカつくんだってば!!人を選んでるじゃない!

ストーク

またそうやってすぐキレる。自分の気に入らない方向に話が進んだからキレるんだろ??

シママ

・・・・(ず、図星すぎる!!)

ストーク

確かに俺は人を選んでる。選んだ結果、今の友達関係がある。選んだ結果、ダメなヤツは関係を切っている。
ただし、選んだ結果ダメなヤツでも、それが仕事の関係だったら、最低限のコミュニケーションはする。
選んだ結果ダメなヤツとは、カネの切れ目が縁の切れ目だな。

ストーク

オマエこそ、他人と比べて、比べた結果、自分より劣っていたりするやつとは縁を切ろうとするだろう!
しかも悪口言いふらして同調を誘おうとしてやがる!タチが悪い。見下してんだよ!!

シママ

・・・確かにその通り。その通りなんだけど、ついそのクセが出ちゃうのよ。それが人間関係の軋轢の原因になっていることは分かってるつもり。
でも、どうしたらいいのか。

ストーク

まぁ、オマエは確か、愛知の東端っこが故郷で、浜松にある静岡大学の受験を勧められたけど、断ってもう1年ガッツリあんま好きでもねぇ勉強をして名古屋大学に行った経歴があるからな。学歴志向がつえぇのは分からなくもない。
そういうヤツもいるってことは承知しているつもりだ。競争して一回悔しい想いをしたうえで勝ち取った
・・・なんだっけ?その、東大京大以外のザコが他の国公立とは特別だって言い張るためのグループ?みたいなヤツ??名古屋も九州もそうだ。

シママ

(ザコって・・・。)旧帝大のこと?

ストーク

そう。それ。オマエにとっては頑張って勝ち取った旧帝なワケだろ?
頑張って勝った経験があるから、仕事においても「勝てばいい」って思っちゃうんだろうな。

シママ

うん。

ストーク

ちげぇよ。仕事は一緒にやるもんだ。勝ち負け優劣の世界じゃない。つーか、人間なんでも勝ち負けで価値付けなどできねぇ。
しんどくねぇか?いつもいつも他人と比べては劣等感を感じるのが。

シママ

・・・しんどい。とてもしんどい。

ストーク

だろうな。それは、人間の評価なんてのは星の数ほどあって、一個一個追っていくのに疲弊しているからだ。
社会人は勉強以外の面もたくさん求められるから、それを一個一個誰かよりも優秀であることの証明をするのは不毛だって言ってんだよ。

シママ

実は、後になって自己嫌悪になることがあるの。また他人と比べちゃった。つい自分を大きく高く見せたがる傾向が出ちゃったって。

ストーク

アタマの中では理解してるんだろうな。他人と比べるのが不毛だってことを。
でも、いざ人と話すときになると、そのクセがでてきてしまう。そしてそれが出たと後で理解したとき、自分が嫌いになる。それがしんどいんだろうな。

シママ

うん。

ストーク

あのさ。もう既にオマエ優秀なんだからさ、もうどうでもいいや、って思っちゃえば?そしたらちょうどいい感じになるんじゃねぇのか?

シママ

どういうこと?

ストーク

オマエのプログラミングの能力は高いし、ここ本社以外の部署である熊本研究所からシママさん下さいってお願いが来たんだろ?それ即ち、優秀ってことじゃねぇか。
別にオマエが人と比べて、どこが劣ってるとかどこが優れてるとか、そういうくだらない事を考えなくてもオマエを求めている人は必ずどこかにいるんだよ。

シママ

そうね。考え込んで潰れちゃったら、その求めている人に対して失礼だもんね。

ストーク

そうだな。悪いことを指摘する人ばかり見えてきちゃって、その人の存在を忘れちゃったら、そりゃ失礼だよな。
オマエ、いいところたくさんあるし、悪いところもたくさんあるし、でもそれが人間なんじゃないのか?
他人と比べてるとな、他人の悪いとこばっか、自分の悪いとこばっか見えてきてしまう。それって、いいところを見逃しているから損だよな。

シママ

そう。その通りなんだけど・・・・。

ストーク

実際の人間関係で、コミュニケーションの中で他人と比べてしまうクセが出ちゃうんやろ?
こればっかりは、たくさんの人と接する中で少しずつクセを修正していくより他はないと思う。

シママ

うん。そうね・・。

ストーク

まぁ、俺もオマエの悪いクセが出たらチョコチョコ言ってくからさ。俺はオマエにキレられるの慣れてるし。

シママ

ありがとう。よろしくね。

小さいころからある特定の分野を対象に、勝つために努力を惜しまず、頑張ってきた人というのは仕事にもその考え方を適用しようとします。
ところが、多様な価値観がある中で自分は人よりも優れていないといけないと思っていると、疲弊します。
さらに他人を卑下して自分を相対的に上げようとする行動に出ると人はどんどん離れていきます。

人を評価する項目というものは星の数ほどあるものです。それを全部クリアするなど、不可能に近いのです。
それならば、いっそ諦めてしまって、他人と比べて自分を評価すること、他人を評価することをを辞めてしまえばいいのです。

自分は自分。他人は他人。自分には自分のいいところがあるし、他人には他人のいいところがある。同じように悪いところもある。それでいいのではないでしょうか?

他人と比べるクセがついていると、どうしても自分や他人の悪いところを見てしまいがちです。せっかくお互いいいところがあるのに、それは非常にもったいないです。

せっかくだからいいところを見ませんか?そして悪いところは受容する心を持つとよりいいですよね。

そのためには、もうどうでもいいや、というように割り切ってしまうという気持ちも大切です。

大丈夫です。どんな人にだって、いいところはあり、それを見てくれている人は必ずいます。だから気楽に行きましょう!

他人からどう思われているか気にしすぎる人

これは、他人から嫌われたくないという気持ちが優先しすぎて「他人との会話に参加できない、言いたいことが言えない」と言った問題が生じ、結果として集団の中で活動するのが辛くなってしまう。というパターンです。

過去にいじめられていた人などあからさまに存在を蔑ろにされた経験のある人によくある傾向です。

人から存在を否定され、辛い思いをし、もう二度と同じ経験をしたくないと思ってしまうため、

他人から嫌われたくない

と思ってしまいます。これは当然の傾向です。ただし、その傾向が強くなると

自分が他人からどう見られているのかが気になり過ぎている = 自分の事にしか関心がない。

というように見られてしまうのです。

ストーク

こういう傾向のヤツって、好かれなかったらどうしようとか、嫌われたくないとか思っていて常に怯えているんだよな。
そのビクビク感っていうのは、なんとなく相手に伝わるもんなんだ。ディープルなんかは初対面のときビクビクしすぎてヤバかったぜ。
同じ時期に入社して、初めて会ったあの時の事をよく覚えている。嫌われたくないって思っていただろう?

ディープル

うん。とにかく嫌われないようにするには、どう接すればいいのか色々考えているんだけど、
いざ他人と話してしまうとアガってしまって、そして、頭の中まっしろになって、何か振られたときに何も言えないし、
思いもしなかったことを口にしたりして、それで結局また自己嫌悪になって・・・

ストーク

そう。メチャクチャ緊張してたな。ぶっちゃけ、最初「こいつとは関わりたくないな」って思っていたぜ。

ディープル

・・・・・。

ストーク

何で「嫌われたくない」とか考えてビクビクしているヤツって避けられるか、知ってるか?

ディープル

やっぱり、自分がダメな人間だからでしょ?

ストーク

ダメって具体的になんだ?

ディープル

コミュニケーション能力が低いとか、集団に対する適応力がないとか・・・

ストーク

違う。「嫌われたくない」と思いながら接することが問題なんだ。嫌われたくないと思っていると怯えるだろ?その怯えがダメなんだ。

ディープル

どういうこと?

ストーク

怯えって言うのは負の感情だな。負の感情を帯びている人を見たくないというのが人間の本能だからだ。
広く言えば、生命活動において、マイナスになるような事象を見たくないというのが人間の本能。
例えば血を流している人を見たら、辛い気分になるだろう?
怯えという負の感情が垣間見えるというのは、心にケガを負っている人をみるのと同じなんだ。それを見たくないんだよ。

ディープル

じゃあ、どうしたらいいの?嫌われて孤立するのは嫌だよ。それで嫌われない様にしたらもっと嫌われるなんて・・・

ストーク

オマエの考え方としては、
自分は周りからどう思われているのか不安だ とか
自分は嫌われたくない とか
自分は集団の中で上手くやっていきたい とか
全部「自分は」なんだよな。
もっと他人への好意を表そうぜ。

ディープル

他人への好意??

ストーク

「嫌われたくない」に近いのが「好かれたい」って感情だよな。
好かれたかったら、まず相手に好意を表してみようぜってことだ。
好かれるのを待つんじゃなくて、自分から好いてみる。受け身じゃなくて能動だ。

ディープル

・・・どうやって他人への好意を表したらいいの?

ストーク

まず一番基本的なこと。「ありがとう」を言えるようになることだな。まぁ、オマエは基本的に出来てるよ。それをな、笑顔で言えるようになったらもっといいよな。
他人に笑顔を向ける。笑顔って言うのは、凍結した自分と相手の心を一瞬で融かすことのできる、最高の感情表現だ。
オマエは滅多に笑顔を見せない。いつも緊張しているからな。

ディープル

・・・・。

ストーク

そう難しく考えるなよ。話していて気持ちが良くなったら笑ってみるんだよ。なるべく自然にな。
あるだろ?話していて面白いな~とか、楽しいな~って思うこと。

ディープル

あまりない・・・。

ストーク

そっか。そりゃ、いつも緊張しているからな。っていうか、話していて面白いとか思うことがないから他人と接するのが苦手なんだもんな。

ディープル

でも、ストークやシママ、ファビーと話しているときは少しあるかも。

ストーク

ああっ、そうか。それは嬉しいな。伝えてくれてありがとうディープル。
じゃあ、まず、俺らと話している間だけでも、笑顔を意識してみたらどうだ?

ディープル

うん。

ストーク

え~っと、ありがとうを笑顔でいえることと、それから・・・。

ストーク

声をかける時は、相手の名前を呼ぶことだな。
「お疲れ様です。」だけじゃなくて「○○さん、お疲れ様です」って言うんだ。おはようございますとか、他の挨拶でもそうだな。
挨拶は簡単なコミュニケーションで、そのコミュニケーションをとりたいという意思表示のベクトルを確実に相手に向けるために、名前を呼ぶんだ。

ディープル

確かに。僕、挨拶や会話の中で名前を呼ばれたとき、ちょっとホッとしたような気がする。

ストーク

まず、出会って歴が短い人の場合は、名前を覚えてもらったということが嬉しいよな。

ディープル

そうやって、自分がホッとしたり、安心したりしたコミュニケーションの仕方を思い出して真似てみるのがいいのかも。

ストーク

そう。それだよ!そうやって自分が良かったな、気持ちいいなと思ったことを相手に与えようとする姿勢が大事なんだ!
「自分が嫌われたくない」じゃなくて「相手に好意を表してみる」んだよ。意識のベクトルを相手に向けるんだ。

ディープル

自分はどう思われているかな、嫌われたくないなって思ってもしょうがないんだね。

ストーク

そう。自分はどう思われているか?なんてそれは自分が決めることじゃなくて、相手が決めることなんだから、自分が思い悩んでも現実は何も変わらないんだ。
それなのに、自分はどう思われているのかを気にしすぎて怯え、結局人が離れていく。これってすごくもったいないよな。
それよりも、自分が出来ること、つまりは相手に好意を持ってそれを伝えるということに集中したほうがいいんだ。

ディープル

なんだかちょっと、自分にもいいコミュニケーションができるような気がしてきた。

ディープル

ありがとう。ストーク!

自分は他人からどう思われているのか気になる。嫌われたくない。一緒に居てラクな人になりたい。
そういった気持ちは誰にでもあると思います。しかし、それが顕著になり過ぎると、コミュニケーションの中で怯えが見えてしまい、相手に「ぎこちなさ」を与えてしまうのです。

そこで、「自分は」という考え方から、「相手は」という考え方に変えることが必要なのです。

その方法が「相手に好意をわかりやすい形で伝える。」ということなのです。
これを具体的行動で表現するならば

①感謝の気持ちを伝える
②名前を呼ぶ
 ということです。

人は常に好いてもらいたい、認めてもらいたいという気持ちを持っています。そこで、好意を伝えてくれる人がいたらどうなるでしょうか

一緒に居たいな

と思いませんか?それを待つ側よりも与える側になることが出来たら、ホッとする気持ちを相手に与えることができるので、周りに人が来るようになってきます。

極度に自己肯定感が不足している人

これは「自分はダメな人間だ」という思い込みが激しすぎて、他人からの言葉を、自分を傷つける方向に受け取ってしまい、その結果として「他人と接するのが辛い」というように考えてしまうパターンです。
小さいころに虐待を受けていたなど、親から大切にされなかった人に良くあるパターンです。

自分は大丈夫、自分はやれる等の自己肯定感というものは、親から「存在そのもの」を大切にされることによって育まれていくのですが、

「いい子」でいる自分が愛される。「勉強ができる」自分が愛されるなどの条件付きの愛であり、そこから外れると酷く責められるような育てられ方をされると自分で自分の存在を肯定できなくなります。

そうなると、「自分はダメな人間」ということが前提条件になってしまうため、他人から受け取った何気ない言葉でも攻撃や軽蔑、叱責の様に捉えるようなクセがついてしまいます。
このことを「認知の歪み」と言います。

ストーク

認知の歪みはディープルがものすごく顕著だよなぁ~。それにプラスして他人からどう思われているのか気にしているようだったら、
結局自分を責めてマイナスにしていくより他ないじゃないか。そりゃ鬱になるけん。

シママ

うん。そうなのよ。ワタシね、一回ディープルからの「おはよう」をスルーしちゃったときがあってね。
それから、ワタシに対して凄くぎこちなくなっちゃったのよ。それで、ワタシの方から積極的に話しかけるようにしたら元に戻ったんだけど・・・
もしかしたら、ディープルは「シママに嫌われた」って思っちゃったのかもしれない。

ストーク

え?実際のところ、何でスルーしたん?

シママ

ワタシ、その日は二日酔いだったのよ。もうホントに気持ち悪くて、言葉を発する余裕もなくて・・・。

ストーク

ああ、あの日か。オマエは食い過ぎ飲みすぎがとにかくヤベェからな。何?名古屋人の特徴か?

シママ

まぁ、みんながみんなそうってワケじゃないけど、名古屋めしって言葉があるくらいだから、比較的そうなのかしら?

ストーク

あれだけ食うのに、太らないオマエに対して妬いてる女とかいるぜ。

シママ

え~・・・。そんなこと言われても・・・。

ストーク

まぁ、そうだよな。それが普通の反応か。
それで、なんだっけ? ・・・挨拶返さなかった理由は単に体調不良が原因だったという事実に対して、ディープルは「嫌われてしまった」という歪んだ認知をしたわけだ。

シママ

なんでこう・・・。人の想いとか考えを、悪い方向に考えるのかしら?

ストーク

それは、ヤツ自身の自己肯定感が欠けてるからだ。「自分がダメ、悪い」ということを前提条件に置いてしまうから、人の想いや考えを自分を傷つける方向へ認知してしまうんだ。

シママ

なんかね・・。見ててかわいそうなのよ。なんでもない会話をしててもなんだか苦しそうじゃない?こっちまで辛くなっちゃう・・・。

ストーク

そうだよな~。それがディープルの周りに人が集まらない根本の原因なんだけどな~。

シママ

どうにかしてあげられないの?

ストーク

一番大切なのは、本人に自己肯定感を持ってもらうことだ、だから、本人が認知行動療法をやって認知の改善の努力をすることが大切。
それにプラスして俺らでサポートすればいいんじゃないか?

シママ

サポートって、具体的に何をすればいいのよ?

ストーク

その人そのものを褒めてあげるってとこかな?例えば、アイツの家に観葉植物が置いてあるよな。それが、かわいいと思ったとき、オマエはどう言う?

シママ

えっと、その木、かわいいねって言う。

ストーク

違う。ディープルは素敵な趣味を持ってるね、だな。植物じゃなくて人を褒めるんだよ。そうしたときに、自分の存在が肯定されたと思えるようになる。

シママ

なるほど・・・。あ、さっきの好意を人に積極的に伝えるのにもつながるね。

ストーク

そうなんだ。「いいな。」って思ったときに、その人そのものを褒めると、認知の歪みは小さくできる。こういうのが俺らにできるサポート。
ただ、俺らみたいに、ディープルのことを深く考るヤツなんかほとんどいないワケだから、結局本人には認知の歪みを少しずつ治していってほしいと思ってる。

シママ

治し方って具体的にどうすればいいの?

ストーク

認知行動療法といって、具体的な方法があるから、それ関係の記事参照ってことで。それで、その認知とやらを自分にとっていい方向に持っていくのには自己肯定感が必要なんだ。

[blogcard url=”http://shimaphoto03.com/psy/psy-clinic/#cbt”]
シママ

自分は大丈夫、自分はやれるっていう気持ちよね・・・。

ストーク

そう。自己肯定感があると、自分を肯定の方向に持っていけるから、人の言葉を良い方向に受け止めることができるんだ。

シママ

なんか、おめでたいヤツの反対な感じなのかしら?

ストーク

それは他人の言葉を良い方向に受け止め過ぎているから、おめでたいヤツになるだろ?これも自己肯定感が充足しているから、おめでたい方向に物事を考えられるワケやけん。
こういうヤツって比較的カリカリしたヤツに嫌われがちなんだが、いつも笑顔だから、割と周りには人が集まるよな。

シママ

ディープルにはおめでたいヤツになってほしいわね。素の彼はおめでたいヤツの対極に位置しているわけだから、彼がおめでたいヤツになろうと思えば、ちょうど良い感じになると思うのよ。

ストーク

俺もそれに賛成だな。あと、人は案外、鬼でも蛇でもねぇよ。ってところを教えてあげたいな。人はそう簡単に他人を見捨てたりはしない。
でも、アイツは挨拶一つで見捨てられたと感じるワケだろう?それじゃあ他人と接するのがしんどくなるに決まってるじゃねぇか。

シママ

そうね。ワタシ、彼のこと好きだし、そう簡単に見捨てたりはしないわ。

ストーク

・・・・ん?

ストーク

ん!!? もう一回言って。

シママ

嫌よ。アンタ、からかってんだら?あ~ムカつく~!!!

ストーク

ハハッ(笑)ええよ。すごくえぇ。そうだよ。ディープルのこと好きなヤツは現実にいるワケだから、別に「自分はダメだ」なんて思うことないけん。

シママ

むしろ、「自分はダメ」が優先しすぎちゃって、避けられるのは嫌かな。こないだ、挨拶返せなかったときはホント辛かった。

ストーク

歪んだ認知って、自分だけじゃなくて他人も辛くさせちゃうんだよな。だからこそ、自己肯定感をしっかり持って、人の気持ち、考えをいい方向に汲めるようになって欲しいものだな。
そしたらもっとオマエはディープルのこと好きになるだろうよ。

シママ

だから、からかうなって・・・もう!!

自己肯定感。このブログの他の記事でも良くこの言葉を使いますが、心の問題において一番大切な概念です。
自己肯定感があれば幸せに生きられるし、自己肯定感がなければ不幸になってしまう。

自己肯定感は、認知と大きな関係があります。相手から言われた言葉、気持ちの表現に対して、自分は良くしてもらっていると思うのか?自分は責められていると思うのか?
受け取る言葉は同じなのに、その時の自分の気持ちがホッとしたり、辛くなったりするのです。

自己肯定感があれば、自分は良くしてもらっていると思うようになります。その根源には「自分は大丈夫」という気持ちがあるからです。そういう気持ちを持つことができれば、自分の気持ちがホッとするものです。

自己肯定感の重要性は自分の心の中だけではありません。
例えば、相手から何か言われたとき、何か反応があった時、自分は責められていると思ってしまうと、心を閉ざしてしまいます。もう、その人と関わりたくないと思ってしまうのです。
そうなると、相手が傷ついてしまいます。相手も自己肯定感を必要としています。そんな中で自分が心を閉ざしてしまうと、相手も心を閉ざしてしまうのです。

逆に自分は良くしてもらっていると思えると、感謝の気持ちが湧いてきます。その気持ちは「ありがとう」という言葉になって現れてきます。
相手も自己肯定感を必要としているということを考えると、感謝の気持ちを伝えられたら心を開いてくれます。

自己肯定感というのは枯渇すると自分も相手もしんどくなる。充足していると自分も相手もラクになる。自己肯定感というものは充足すると相手に与えることができるのです。
与えられた側は「この人と一緒にいたいな」とか「この人と一緒に居ると気持ちがラクになるな」という気持ちになります。

自己肯定感というものは良い人間関係を保つうえで一番大切なモノなのです。

まとめ

以上、人間関係に疲れた人へということで、
人に対する苦手意識はどこから生まれるのか?とそれを緩和する方法について、
人間関係がが苦手と思ってしまう人の3種類のパターン別に説明してきました。

①他人と比べてしまう人
 は
小さいころからある特定の分野を対象に、勝つために努力を惜しまず、頑張ってきた人に多い傾向で、
勝ち負けの考え方を仕事にも適用しようとするため、辛くなってきます。
人の評価項目など、星の数ほどあるからです。他人と比べて一喜一憂するよりも、
自分は自分、他人は他人。自分には自分のいいところがあるし、他人には他人のいいところがある。同じように悪いところもある。それでいい。
という気持ちを持つことが大切です。

②他人からどう思われているか気にしすぎる人 は
過去に強い人格否定を受けてきた人に多い傾向で、もう二度と嫌われたくないから、嫌われない様に嫌われない様に考えすぎて辛くなってきます。
その嫌われない様に怯えているビクビク感というのは人に負の気持ちを与えてしまうので、逆に他人から避けられるという結果になってしまいます。
そこで、「自分が」嫌われないようにするにはどうすればいいのかを考えるよりも「相手に」好意を与えるにはどうすればいいのかを考える、すなわち意識のベクトルを相手に向けることをおススメします。

他人に好きになってもらいたいならまず自分から。好意の表現の方法の例として「笑顔で相手にわかりやすい形で感謝を伝える」ということを説明しました。
名前を呼んで、笑顔でありがとうという。これをしてくれる人と一緒に居たいと思いませんか?もしあなたがそう思うなら、同じことを考えている人がいるはずです。

③極度に自己肯定感が低い人
 は
小さいころに虐待を受けていたなど、親から大切にされなかった人に多い傾向で、「自分はダメな人間だ」という思い込みが激しすぎて、他人からの言葉を、自分を傷つける方向に受け取ってしまい辛くなってきます。
他人からもらった言葉を悪く受け止めたり、自分を傷つける方向に受け止めると、相手との間に誤解が生じ、せっかくの好意を台無しにしてしまったりすることがあります。そしてやはり人が離れていってしまうのです。
そこで、認知の歪みを修正しにかかりましょう。自分に言われたことは、本当に自分に対する攻撃や軽蔑だったのか、考えてみて自分の思い過ごしだったと思えるようになるといいですね。
また、親から大切にされなかった人というのは、会う人間が全員敵に見えてしまいがちです。「自分を陥れようとしているんじゃないか」など、考えてしまいがちなのです。
そこで、極度に自己肯定感の低い人には、そんなに人間は鬼じゃないということを知っていただきたいのです。

逆に、他人からの言葉を良い方向へ受け止めることができれば、感謝の気持ちが湧いてきます。そしてその感謝の気持ちを受け取って相手もいい気分になるのです。

認知は良い方向に考えるのに限ります。自分がどう考えたって、相手の気持ちというのは変わらないのですから。

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