資料請求番号:PH11
はじめに
レンズって性能によってものすごく価格幅が出てくる商品だと思います。今回はレンズの値段の違いは一体何に左右されるのかを解説したいと思います。
一眼レフに慣れて、写真を撮るのにハマり始めた時に気になるのが「交換レンズ」ではないでしょうか?
どんなレンズが高くてどんなレンズが安いのかが分かってある程度のレンズの相場が分かればレンズ選びが面白くなると思います。
レンズの値段を左右する要素
焦点距離(画角)
焦点距離が短いレンズを「広角レンズ」と呼び、長いレンズを「望遠レンズ」と呼びます。
広角レンズは広い範囲を写すことができるので、風景撮影に向いています。
望遠レンズは遠くのものをハッキリと写すことができるので、航空機撮影、動物撮影に向いています。
35mm換算で焦点距離14-24mmを広角レンズ、24-70mmを標準レンズ、70-200mmを望遠レンズ、それ以外を超広角、超望遠と呼びます。
※「35mm換算」というのはセンサーサイズをフルサイズにしたときの焦点距離です。
50mm(35mm換算)のレンズをAPS-Cサイズのセンサーに取り付けると、75mmの画角になります。
これはセンサーサイズが小さくなると写せる範囲が狭くなる、すなわち望遠側に偏るためです。
レンズの値段は標準から離れるほど上がっていきます。
例えば、Nikonレンズ(NIKKORシリーズ)の希望小売価格は
焦点距離35mm 、F1.8 で81,000円
焦点距離50mm 、F1.8 で35,100円
焦点距離200mm 、F2 で912,600円 です。
(すべてフルサイズ用レンズ,2017年2月現在)
F値を書いたのは、F値によっても値段が大きく変わるからです、
ちなみに、50mm(35mm換算)の画角というのは人間の眼で見た時と同じ画角と言われています。
また、ズームの倍率が上がっていけば上がっていくほど高くなっていきます。
単焦点<標準ズーム<高倍率ズームの順に高くなっていきます。
幅広い画角のレンズを作るのは難しいんですね。
絞り値(F値)
F値の低いレンズを「明るいレンズ」、F値の高いレンズを「暗いレンズ」と呼びます。
レンズの値段はF値の低い、明るいレンズのほうが高くなります。
例えば、Nikonレンズ(NIKKORシリーズ)の希望小売価格は
焦点距離50mm 、F1.4 で70,200円
焦点距離50mm 、F1.8 で35,100円です。(すべてフルサイズ用レンズ,2017年2月現在)
F1.4のレンズは1.4以上のF値を使うことができます。しかし逆は不可能です。
(F1.4のレンズでF1.8に設定して撮影することは可能。
F1.8のレンズでF1.4に設定して撮影することは不可能)
だから明るいレンズのほうが高いのです。
ズームレンズの場合は、焦点距離によって使用可能なF値の下限が変化するものもあります。
18-55mm f/3.5-5.6と型番に記されているレンズは
焦点距離18mmではf3.5が下限だけれども、55mmではf5.6が下限になります。
望遠側ではだいぶ暗いレンズになってしまうのです。これを「可変ズーム」と呼びます。
一方で17-50mm f/2.8と記されているレンズは焦点距離が17mmでも50mmでもF値の下限は2.8のままです。これを「固定ズーム」と呼びます。
当然、固定ズームのほうが高価です。
最大撮影倍率
最大撮影倍率は「被写体をどれだけ大きく写せるか」の尺度です。
被写体に寄りすぎるとピントがあわなくなるという経験はありませんか?あれは最大撮影倍率が低いと起こりやすいです。
一般的に最大撮影倍率の高いレンズを「寄れるレンズ」と呼びます。寄れるレンズは商品名としてマクロレンズ、マイクロレンズとして売り出されています。
マクロレンズを使用すると、クローズアップ写真が撮れるので、花などを被写体にしたいときに有効です。
マクロレンズになると値段が高くなります。
焦点距離60mm、F2.8、最大撮影倍率1.0倍で94,500円
焦点距離50mm 、F1.8 、最大撮影倍率0.15倍で35,100円です。
(すべてフルサイズ用レンズ,2017年2月現在)
まとめ
交換レンズは
・焦点距離が標準から離れるほど
・F値が低いほど
・最大撮影倍率が高いほど
高価になります。レンズ選択の際は自分の撮りたいものを叶えるレンズの値段と財布の中身とのギャップにいつもがっかりしてますね。
自分の必要とする焦点距離やF値が決まっているとオークションなどでレンズの掘り出し物を探すのが楽しくなります。
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