言葉にできたあとにも、少しだけ残るものがある。

言い切れなかった日のことば

ちゃんと話したつもりだった
たぶん 言葉も足りていた
うなずいてもらえたし
それで終わるはずだった

それなのに帰り道で
胸の奥に 小さな置き忘れみたいなものがある
あれは言えなかったことなのか
言わなくてよかったことなのか
まだ よくわからない

ただ
ちゃんと伝わることと
何も残らないことは
同じじゃないのだと思う

今日はそれを
無理に名前にしないまま
机のすみに置いて眠る