それでも、やっぱり私は熱力学が好きだ:わかりにくい学問を好きでい続ける理由

熱力学シリーズ 第5話 熱力学は、最初から親しみやすい学問ではありません。記号は多く、法則は抽象的で、エントロピーや自由エネルギーは直感に乗りにくいこともあります。それでも、法則・状態量・相平衡・線図・設計が一本につなが … 続きを読む

線図で状態を読むとポンプや圧縮機の見え方が変わる:熱力学は機械設計にも効いている

熱力学シリーズ 第4話 熱力学を相平衡や蒸留だけの学問だと思っていると、ポンプや圧縮機の理解が少しもったいないものになります。流体機械は、単に圧力を上げる装置でも、気体を縮める装置でもありません。熱力学の目で見ると、それ … 続きを読む

相平衡まで熱力学を伸ばすと蒸留塔につながる:分離設計はなぜ熱力学なしに語れないのか

熱力学シリーズ 第3話 熱力学を法則や状態量の学問として学んだあとで、ようやく装置の話へ近づいていけます。そのとき最初に強くつながるのが相平衡です。蒸留塔は、ただ加熱して軽いものを飛ばす装置ではありません。気相と液相で組 … 続きを読む

マクスウェルの関係式はなぜ美しいのか:2つの状態量から全体が決まるという見方

熱力学シリーズ 第2話 熱力学が急に難しく見え始めるのは、状態量、ポテンシャル、偏微分、マクスウェルの関係式と、記号が一気に増えるあたりかもしれません。けれども、ここで見ている本質は意外と一つです。熱力学は、複雑に見える … 続きを読む

熱力学第1〜第3法則を大学生向けに整理する:この学問は何を禁じ、何を許すのか

熱力学シリーズ 第1話 熱力学第1法則、第2法則、第3法則は、教科書では別々の章として現れます。しかし実際には、それぞれが勝手に独立しているのではなく、「この世界で何が起こりうるか」を制約として与える骨組みになっています … 続きを読む

活量係数の熱力学:理想溶液からのずれをどう表すか

熱力学から見る相平衡の基礎 Raoult則は、蒸留や気液平衡の最初の入口としては非常に便利です。ただし、それは液相が理想的にふるまうときの近似にすぎません。現実の液相では、分子間相互作用の偏りによって、組成だけでは表しき … 続きを読む

相平衡の自由度:温度・圧力・組成はどう拘束されるか

熱力学から見る相平衡の基礎 相平衡を考えるとき、温度・圧力・組成を好きなだけ独立に決められるわけではありません。相が共存するということは、そこに平衡条件が入り、変数どうしが拘束されるということです。この記事では、自由度と … 続きを読む

相平衡の熱力学:化学ポテンシャル一致とは何か

熱力学から見る相平衡の基礎 相平衡という言葉は、蒸留や気液平衡の文脈で当たり前のように出てきます。しかし、それを「液と気が共存している状態」とだけ理解すると、設計の土台が見えません。熱力学的に見れば、相平衡とは、各成分に … 続きを読む