家電量販店に行ったり、ネット通販で検索したりすると、いろいろなパソコンが売っていて、いろいろな値段がついています。安いものは2万円くらいから高いものは20万円くらいまで。
これだけ価格帯が広いのにはしっかりとした理由があるわけですが、その理由を理解し、検討し、購入するというのはなかなかハードルの高いものであります。
そうなんよな~。パソコンの性能というか、スペックいうのはたくさん判断要素があるけん、結局何がええのかわからんくなるたい。
僕は何をどう見たらいいのかさっぱり・・・・。
今回は、スペックが高いとか良いとか、そういった言葉を具体的に理解して、検討・購入することができる(賢い買い物ができる)よう、
パソコンのスペックに部品ごとに詳細に説明します。
パソコンについて詳しくなって買い物をするにあたって、必須な考え方はこれです
パソコンは、様々な機械の集合体である
これについては、私の過去の記事「パソコンの基本(構造と仕組み)」
[blogcard url=” http://shimaphoto03.com/program/pc-structure/”]
にて説明しております。まず、この概念、考え方が必須となります。
本記事では、CPU, メモリ, SSD/HDD, ビデオカードのパーツを対象にそれぞれ
・スペックをどう判断すればいいのか
・何を持ってハイスペックとするのか
・それぞれの使用用途に合わせたちょうど良いスペックはどのくらいなのか?
・増設、改造するときに相性が合わないなどのトラブルを防ぐためには何に気を付ければいいのか?
について解説します。
なお、パソコンの使用用途は人によって様々ですが、今回は事務利用・開発利用・ゲーム利用をする場合に焦点を当てて解説します。
CPUはパソコンの脳に当たるものです。CPU選びが一番大切で、質の悪いCPUだと他のパーツの質が高くても、そのスペックを発揮できません。良いCPUの代表格はintel社のCoreシリーズです。Coreシリーズは自作PCマニアの間で、高値で取引されています。
同じintel社でもCeleronシリーズとPentiumシリーズは避けた方が良いでしょう。
そのCPUを使っている上でメモリを増築したり、SSD換装したりしても、思ったほどスペックは高くなりません。
私がパソコンを選ぶときは、搭載されているCPUのスペックをまずチェックします。
質の良いCPUは優秀な人の頭脳!
優秀な人にたくさん本を与えて、広いデスクを与えてあげれば、バンバン仕事してくれるよね。それと同じイメージ。
Coreシリーズでもi3とかi5とかあって、色々あるよ?どう判断すればいいの?
今出ているCoreシリーズだと、i9,i7,i5,i3があるね!基本的に数字が大きいほどスペックが高い。
・・・って家電量販店に行けば教えられるんだけど、実はもう一つ見ておかないといけないポイントがあるのよ。
えっ、何?
例えば、Core i7-6700だったら、6の部分。4桁の数字の千の位に注目するのよ。それが大きければ大きいほど新しいCPUなのよ。
3桁の場合もあるんだけど、3桁の場合はかなり古い。
Core i3,i5,i7,i9はシリーズを表していて、i9を除けば、基本的に全て昔(i7が2008年~)から存在します。
よって新しいi3の方が古いi7よりも性能が良いという場合もありえます。
3桁のものを第一世代、2000番台を第2世代、3000番台を第3世代・・・というように最新の第8世代まで続きます。
う~ん。これじゃなぁ・・・考えなくちゃいけないポイントが2つになっちゃってわかりづらいなぁ・・・。
傾向としてな、i3よりもi7の方が、2000番台よりも8000番台の方がええいうのは分かった。ばってん、i3の7000番台とi5の3000番台ではどっちが?
いわれたら、判断付きにくいたいね・・・。
うん。そのために「Passmark」っていうCPUのベンチマークを公表しているサイトがあって、それを見て比較することができるのよ。
おおっ、スゲェ。気になるCPUの型番とpassmarkって検索すればすぐに出くるんや~。
そうなの!便利でしょ?
現在のCPUの市場を見ると、PassmarkのスコアとCPUの価格はほぼ比例しているように見えます。割と便利です。
CPUって自由に組み替えしたりできるん?
いや、残念ながら、自由にってワケにはいかないのよ。CPUには型があって、それと同じ型のマザーボードにしか使えないの。
マザーボード?
基盤のこと。そこに各部品を設置していってパソコンが出来上がるのよ。CPUはマザボに直接取り付けるんだけど、その時に型のあわないCPUを取り付けようとしたら、壊れちゃう。
型って何をみればええん?
CPUの仕様書にLGA1151とか書いてあるら?それがCPUの型。LGA1151のCPUを持っていたら、LGA1151対応のマザーボードを使わなくちゃいけないの。
CPUは型が合わなければ取り付けることはできません。CPUの型とマザーボードの型の両方をしっかりと確認して、そのマザーボードの型に合ったCPUを購入しましょう。
現在、多く出回っているのはLGA1151, LGA1150, LGA1155, LGA1156などです。一昔前はLGA775が主流でした。高級なものになるとLGA2066という型があります。
これらは、CPUの世代とシンクロしており、世代が変わればCPUの型が変わると考えていいでしょう。
従ってCore i7-4770Kが古くなったからと言って、Core i7-6770Kと交換することはできません。
ただし、Celeron G530やCore i5-3470をCore i7にバージョンアップしたいのでCore i7-3770を購入することはOKです。CPUの世代が同じなので、同じLGA1155という型を持っているからです。
ふぅん・・・。CPUの取り換えってちょっと面倒なんなぁ・・・・。
そうなのよ。自作PCをあまり組んだことのない人にはお勧めしないわ。
CPUクーラーの取り付け、取り外しもちょっとコツ要るし、CPUを取り付ける際にちょっと失敗したらピンまがりを起こしてマザーボードそのものをダメにしてしまう可能性もあるし。
そういう意味でも最初から、Coreシリーズを買っておいて、いいCPUを用意しておくことが大事なんやな。
うん。その通り。
メモリはパソコンのデータやプログラムを一時的に記憶するための装置で、アプリケーションを立ち上げたときなどに負荷がかかります。メモリが多ければ多いほど一度にたくさんのタスクをこなすことができます。
メモリはよく、作業するデスクの広さに喩えられるのよ。デスクが広ければ広いほど、作業は捗るよね。
Windowsは新しいものになればなるほど、メモリをたくさん使用します。
新しいWindowsは凄いキレイでオシャレで使いやすいよね。
・・・たまに使いにくいのがリリースされることもあるけど。
まぁ、極端な話Windows95とWindows10だったら、10の方が使いやすいじゃない。
ユーザーが使いやすいようにするためには、メモリーをたくさん消費するの。
だから、アップデートしたら動作が重くなってしまった・・・
なんていうトラブルはよく聞くよね。
Windows10だったら、事務利用するならメモリはどれくらい必要なの?
そうね。4GBは欲しいかな?ディープルのパソコンはメモリいくつ?
どうやって調べればいいの??
コントロールパネル→システムとセキュリティ→システムで見れるよ~
・・・・
いくつだった?
2GB・・・
2GBか~。普通に使ってて、例えばWordとかExcelとかネットサーフィンとかしてて、遅いな~って感じることある?
・・・ある。そもそも、起動自体が遅いな~って思う。
・・・そうね。2GBでWindows10だったら、そうかもね~。
でも、これ、Core i5-3470で割といいCPUだから、メモリ増設したらかなり改善するかもね!
ちなみに、CPUの型番も、メモリと同様にコントロールパネル→システムとセキュリティ→システムで見ることができます。
メモリ増設ってどうすればいいの?
パソコンの裏蓋を開けて、カードみたいな部品を差すだけだよ。ちょっと中身見せて!
メモリの増築方法については、こちらで詳しく説明してます
[blogcard url=”http://shimaphoto03.com/program/pc-memory/”](・・・中身見たの初めてかも。)
その中の、メモリスロットと呼ばれる部分がこんな感じになってました。
うわぁ~。見てみてこれ!メモリスロットが4個もあるのに1個しか差してないとかもったいない!!
ご・・ごめんなさい・・・
(別に謝ることないんだけどなぁ・・・)わかった!ワタシの余った1GBのメモリがあるから、それ2枚プレゼントして、つけてあげる!そしたら、メモリが4GB になって少しは快適になると思うよ!
え?いいの??
うん!いいよ!マニアの間では1GBのメモリなんてもうゴミみたいなもんだから。
メモリを増築し、再起動…
どお??
あ!すごい!!少し早くなった!!ありがとう!
いえいえ。もっとヘビーユーズしたいなら8GBとか必要になってくると思うけど、
事務利用(Microsoft Office)中心で、基本的なネットサーフィンしかしないなら、4GBで大丈夫だと思うよ!
俺、Virtual Box使って仮想環境でLinuxを使っとるんやけど、4GBじゃ足りなくてなぁ・・・。
うん、足りないでしょうね!
即答やな・・・
だって、仮想環境ということは、ホストOSとゲストOSでメモリを折半することになるのよ?
最近のLinux、特にubuntuなんかはユーザー指向のインターフェースになっててメモリたくさん食うし、Windowsで2GB、Ubuntuで2GBじゃあ、両方スペック生かせないでかわいそうだよ。
じゃあ、どれくらい必要なん?
普通の動作をストレスなくやるには8GBは欲しいわね。
Linuxの方では何がしたいの?3次元CADモデリングとか数値流体解析とか負荷のかかる計算やアルゴリズムを実行したりしたいわけ?
ああ。でも、もう遅くて遅くてなぁ・・・。
そりゃそうよ。2GBしかないんだもん。仮想環境でそういう開発利用したいなら16GBは欲しいわね。両方のOSに8GBずつ割り当てる。
あるいは、Linuxをデュアルブートにしてしまった方がいいかもしれないわね。
そっか・・・・。デュアルブートにしたらしたで、めんどくせぇんよな。Windowsでしか動かないアプリと一緒に使ったいけん。Linuxで採れた計算結果をExcelのマクロで解析するとかしたいんや。
使いたいアプリとかマクロがあるんなら、それと同等なものをシェルで作っちゃえばいいじゃない!
そう簡単にいうなよな。俺はオマエほどプログラミングできるワケやないんやからなぁ。
しょうがないわね~。16GBで8GBずつ折半する。お金あるなら32GB用意すればいいじゃない?ただし、マザーボードには積めるメモリ容量の限界があるから注意してね。
まぁ、少なくとも16にはしたいなぁ・・・。
わかった。メモリはDDRいくつ?
何だ?そのDDRって・・・ダンスの音ゲーか?
ダンス・ダンス・レボリューションじゃないのよ(笑)
DDRっていうのはメモリの規格で今はDDR3とDDR4が主流になってるの。
DDR3を使っているところにDDR4のメモリで増設することはできないの。
その逆もまた然りなの。だから、DDRいくつ?って聞いたのよ。BIOS行ける?
ちょっと待ってな。今からBIOS行くたい。
・・・・
あら!GUIのBIOSじゃない!おしゃれ!これはDDR4ね。しかもCore i7-7700Kだなんて、いいヤツつかってるじゃない!
メモリの周波数は? ・・・2400MHzって書いてあるから、2400MHzのものを買いましょ。
2400MHz以外のモノを使うたらいけん?
いや、いけないってわけじゃないんだけど、周波数が大きい方が動作が速い。でも、大きすぎる周波数はマザーボードが対応していない可能性がでてくるから注意が必要。
逆に、現存のメモリよりも少ない周波数のものを増築したら、メモリ全体の周波数が少ない方へ引っ張られるから、これも注意ね。
ふぅ~ん。
今、スロットに何枚ささっているの?
1枚だけたい。3つスロットが空いてる。
なら、DDR4 2400MHzの4GBを3枚購入ね。1枚当たり4000~5000円だから。そこはお財布と相談ね。
え~。さっきのディープルみたいにくれるわけやないんか・・・。
さっきみたいなDDR3の1GBメモリと
今みたいなDDR4の4GBメモリじゃ、価値がまるで違うのよ。
同じ土俵にしてもらったら困る。
それから、32GBにしたいんだったら、4スロットなら8×4の構成にしなくちゃいけないでしょ?そのとき、4GBのメモリって何の役にも立たなくなるから、気を付けてね。
そうか。ちなみに、8×4全て揃えるには?
大体、3万~4万くらいかしら。
う~ん。キツイなぁ・・・・。
数値シミュレーションのような負荷のかかる計算やアルゴリズムを実行したり、アプリケーションを開発したり、高度な動画編集をする場合には、それなりのスペックが必要です。例えば、3次元CADでモデリングしたり、あるいは自分で計算負荷のかかるシミュレーションコード開発をしたりする場合には、事務利用レベル以上のスペックが求められます。
開発したいものにも依りますが、最低でも8GBは必要になります。
さらに、Virtual Boxと呼ばれるソフトでWindows上でLinuxを使用する場合、ホストOSのWindowsとゲストOSのLinuxとでメモリを折半することになるので、それぞれのOSで必要とされるメモリの2倍は必要となります。
従って、16GB必要になります。デュアルブートする形をとればOSが積んであるメモリをフルに使用することができるため、メモリは節約できます。
Virtual Boxについて、詳しくはこちら!
[blogcard url=”http://shimaphoto03.com/program/ubuntu-install/”]
デュアルブートについて、詳しくはこちら!
[blogcard url=”http://shimaphoto03.com/program/dual-boot-ubuntu/”]
メモリには型があります。その型通りのメモリを購入しないと、せっかく買ったのに、使えないという残念な状況になってしまいます。
メモリにはノートパソコン用のピン数が少ない長さが短いタイプとデスクトップパソコン用のピン数が多い長いタイプがあります。両者を見比べれば一目瞭然です。
ノートパソコン用(上)とデスクトップパソコン用(下)とで間違えないようにしましょう。
次に気を付けるべきはDDRの世代です。多く出回っているのはDDR3とDDR4で、DDR3を積んだパソコンにDDR4を増築することはできません。
(メモリの切り欠きの部分がDDR3とDDR4では異なるため、物理的に装着することができません。下画像はDDR3)
増築する際には、マザーボードの型番を確認し、その仕様を見てから増築すると安心でしょう。マザーボードの使用で調べるべき項目は以下の通りです。
・DDR3か4か(とても古いPCだとDDR2の可能性もあります。)
・対応するメモリの最大周波数
・積むことのできるメモリ容量の限界
使用しているマザーボードを調べたり、マザーボードのスペックを調べたりとやることがたくさんで大変ですが、それが面倒だったり、よくわからない場合は
現在積んでいるメモリと同じ型のものを調べて購入する
というのが手っ取り早いでしょう。その際、最低限でもノートパソコン用かデスクトップパソコン用か、DDR3かDDR4かは確認しておかなければいけません。
DDRの世代と周波数の情報はメモリ本体に書いてあります。
PC3-×××××とあれば、DDR3、PC4-×××××とあればDDR4です。以下に多くのメモリに書いてある型の書式(PC〇-×××××)とDDRの世代・周波数(動作クロック周波数)の関係をまとめておきます。
PC3-8500 | DDR3 | 1066MHz |
PC3-10600 | DDR3 | 1333MHz |
PC3-12800 | DDR3 | 1600MHz |
PC3-14400 | DDR3 | 1800MHz |
PC4-12800 | DDR4 | 1600MHz |
PC4-14900 | DDR4 | 1866MHz |
PC4-17000 | DDR4 | 2133MHz |
PC4-19200 | DDR4 | 2400MHz |
PC4-21300 | DDR4 | 2666MHz |
PC4-22400 | DDR4 | 2800MHz |
PC4-24000 | DDR4 | 3000MHz |
ディープルはパソコンでマイクラとかFFとか、3Dゲームはするの?
しないよ。
ストークは?
せんよ。ばってん、ファビーはするって言ってたぜ。
ふぅ~ん。あの子、いくつメモリ積んでるのかしら?
聞いてみよか?
・・・・
アタシのパソコンのメモリ? ・・・ちょっと待ってね。ドスパラの仕様書見てくるから。
ドスパラ?
ゲーミングみたいな、パソコンをヘビーユーズする人向けにPCを売ってる業者よ。
DDR4で16GBやった。
そうね・・・。ちょっと積みすぎかしら。ゲーム目的のPC、ゲーミングPCは大体8GBで十分よ。それよりもビデオカードの方が大事だったりする。
ふぅ~ん。そうなんや~。
そのメモリって、何GBのものを何枚挿して使ってるの?
えっと・・8GBを2枚。
そう。1枚抜いてプレイしてみて、使用感に全く問題がなければ、ストークに1枚譲ってみたらどうかしら?
そうね・・・今の相場だと・・1枚8000円で。
わかった~じゃあ、やってみるわ~。ストーク、後でお話しよね!
おう。よろしく。
ゲームをプレイするのに使用したい場合、事務利用よりは少しヘビーユーズするという意味で8GB用意するのが妥当と思われます。ゲームをしながらメモリを食うようなことをする、例えばアプリケーションをたくさん立ち上げたりする場合には16GBを視野に入れるべきかと思いますが、ゲーム自体なら大体8GBで十分です。
ゲーミング利用の場合、メモリよりもビデオカードの性能の方が大切になってきます。そちらは後程説明します。
SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)やHDD(ハード・ディスク・ドライブ)などの主記憶デバイスはCPUやメモリと比べて、スペックの傾向がハッキリしています。
HDDよりもSSDの方が、容量が多ければ多いほど良いと一言で説明がつきます。
なんか、SSDにしたほうが起動が速くなるとか聞いたことあるけん、それはなぜやん?
それはね、OSがSSDやHDDに入っているからなのよ。パソコンを起動するでしょ?そしたら
BIOSの起動→OSを検索→OSの入っているドライブにアクセス→OSの読み込み→OSの起動→ようこそ画面
の順番で処理されるの。ここで、ドライブにアクセスしたり、OSを読み込んだりするときにHDDよりもSSDの方が早く読み込めるから、SSDの方が起動が速いって言われているのよ。
俺のパソコン、HDDなんやが、SSDにしようかどうか迷っとるんやが・・・・。
そう?ワタシのパソコンはSSDだから見てみる?
・・・・
早いな。
でしょう?CPUやメモリに依るけど、SSDにすれば大体30秒で起動できるよ。
SSDっていくらかかるん?
そうね。容量にも依るけど、128GBなら5000円、256GBなら8000円といったところかしら。ヤフオクで粘ってそのくらいだからもうちょっと高いと見たほうがいいかもね。
ふぅ~ん。もしな、SSDを使うことになった場合な、OSをHDDからSSDに移動しなくちゃいけんやろ?あと、今まで入れてきたデータとかソフトとかで構築してきた環境をまた作り直すのは嫌たい。
うん。そのために、HDDのデータをSSDへクローンするフリーソフトがあって、その使い方をまとめておいたのよ。
ほう。
ただね、これ、交換する前のHDDと交換した後のSSDを同時に繋がなきゃいけないの。
中身開けないとダメいうことなんな。
うん。つまり、中開けてもう一個デバイスをつながなきゃいけないでしょ?それにはS-ATAケーブルが必要になる。
なんだ、そのサタ・ケーブルってのは?
マザーボードと主記憶デバイスや光学ドライブとをつなぐケーブルなんだけど
そうね。もしSSDに移行したいっていうのであれば、ワタシのS-ATAケーブル貸してあげる。
お、サンキュー!
それから、外付けでハードディスクを接続する機械があるから、それをUSBでつないで使うこともできるよ。
「裸族 HDD」で検索すれば出てくるから、調べてみなよ。
ああ。
数年前、新しい主記憶媒体としてSSDが出てから、今現在も普及が進んでいます。HDDからSSDにすれば、OSの読み込みが早くなる、すなわち、起動が早くなり、30秒で起動できるということも珍しくなくなりました。
これから新しくパソコンを購入するのであればSSDを搭載したパソコンを購入することをオススメします。
しかし、SSDはGB単価(1GBあたりの値段)が高いため、数百GB~TB単位でデータを取り扱いたいといった場合には、SSDとHDDを両方搭載させたパソコンを検討します。例えば、128GBのSSDと2TBのHDDといったような構成を検討します。
OSはSSDに入れておき、大きなデータ(音楽ファイル、一眼の写真、動画など)はHDDに入れておくのです。こうすることで、高速起動で大容量を記憶できるパソコンを使用できるようになります。
現在、HDDを使っていて、SSDに移行したいという場合には、先ほど挙げたようなクローンソフトを使用します。
その際には当然、パソコンに新旧両方の記憶媒体を接続しておかなければいけませんので、中を開けて、S-ATAケーブルを使ってマザーボードとデバイスを接続したり、外付けのHDD,SSD読み込み装置(裸族シリーズなど)を用意したりする必要があります。
ビデオカードは、パソコンをゲーム利用したいときに購入を検討します。これは映像を信号として入出力する機器です。ビデオカードの主力なメーカーはNVIDIA社です。
3Dゲーマーが例えば攻撃するコマンドを打つじゃない。そしたらコンピュータの中でそれを処理して、その結果を攻撃アクションとしてゲーマーが見える形にするの。その時、入出力の処理能力が強靭なものでないと動作がカクカクになっちゃうの。
それって、どんなにCPUやらメモリやらSSDとかが優れていても、大量の情報量を僕たちが見える形にする能力が不足していたらダメってこと?
そうそう!その通り!
ファビーは何をつかっとるんやろな?聞いてみるか。
・・・・
えっとーアタシは、NVIDIAのGeForce GTX 1050Ti使ってるよ!
あら、ちょうどいい感じね。ベンチマークはやった?
うん。ドラクエもモンハンもFF14も全部「すごく快適」だったよ。
うん。GTX1050だったら、15000円くらいで買えるんだけど、
ビデオカードって高いモノは本当に高くてそのパーツだけで10万円とかいう製品もあるの。
でも、ゲームをするんだったら、別にGTX1050でも十分かな、ってワタシは思う。
でもな、VRをやろうとしたら、もっとええのほしいな~って思うけん。
あ~VRね。そうなってくると1060~1070くらいがいいんじゃないかしら?無理して1080を買う必要もないと思うけど、ここはゲーマーの好き好きね。
新しいの買うつもりなの?
うん。一応。
そしたら、ビデオカードの大きさには注意してね。スリムタワーの場合、ビデオカードがケースに入らない場合があるから。
そうやんな~ビデオカードおっきいけんね~。
3Dのゲームをするには、それなりのスペックのあるパソコンを使用しないと動作がカクカクになってゲームでストレス解消するどころか、ゲームでストレスとためることになりかねません。3Dでゲームをするには、CoreシリーズのCPUを使用することはもちろんのこと、メモリは8GB程度確保した上で、ビデオカードを使います。これは、パソコンの入出力能力を拡張させるためのパーツで、現在はNvidia社から出ているビデオならばGeForce GTXシリーズが主流です。
それ以下のシリーズになるとGTS,GTなどがありますが、CPUが持っているグラフィック機能(=GPU、ビデオカードを利用しない場合にはこちらで入出力を行う)を下回る場合があるので、注意が必要です。せっかくビデオカードを買ったのに、却ってグラフィック性能が落ちてしまっては意味がありませんので。
GeForce GTX500番台~1000番台が出ており、
GTX750でドラクエベンチマークの最高評価「すごく快適」が出るのを確認しています。
また、ビデオカードにもメモリと同様に型がありますが、PCI-Expressという型が主流になっており、前身のPCIは古すぎてほとんど出回っていません。PCIかPCI-Expressかはマザーボードの仕様を確認するか、接続部分にPCIEと書かれている場合があります。PCIEの文字があればPCI-Expressです。
ただし、現在流通しているパソコンのほとんどがPCIEなので、マザーボードとの相性については特に何も考えなくても問題ありません。
ただし、ビデオカードの大きさには注意が必要です。スリムタワーと言って、横幅が小さいタイプのパソコンの場合、ビデオカードの幅がパソコンの幅を上回ることがあります。その場合は装着することができなくなってしまいます。(スリムタワー用のビデオカードとしてロープロファイル仕様というものがあります。)
また、ビデオカードのパーツは他のパーツよりも物理的サイズが大きく、マザーボードに入りきらない、HDDと干渉するなどして、結局装着できないというケースも考えられます。
従って、ビデオカードの場合、メモリーのような型よりも大きさに注意して購入する必要があります。
以上、CPU, メモリ, SSD/HDD, ビデオカードのパーツに着目して
事務利用・開発利用・ゲーム利用を例にスペックをどう判断すればいいのか、何を持ってハイスペックとするのか、それぞれのケースに合わせたちょうど良いスペックはどのくらいなのか?取り換え、増設するときの注意点にについて解説しました。ご自身の使い方に合わせてどの部品にどれだけのスペックを持たせるのかを予算と照らし合わせてを検討してみてください。