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心の問題

世界一受けたい授業「うつ病」 まとめと感想

投稿日:2017年4月23日 更新日:

うつ病に関する特集についての概要と私の感想

 今回は昨日の放送にありました、世界一受けたい授業の「うつ病」に関するコラムについて、コラムの概要をまとめました。

 次に、うつ病の診断をもらい、自分でも調査しながらうつ病の治療を進めている私の立場から、上記コラムの感想をまとめました。

番組概要

発症のサイン

世界一受けたい授業によると、「うつ病」は世界中重大障害の3位に位置付けられており、2030年には1位になる見込みである。「うつ病」発症のサインは気分が落ち込んだ状態が2週間続く状態と言われている。

症状

症状は以下の10個が挙げられた

①不眠、早期覚醒
朝が来るのが怖い、3~4時という早朝に目が覚めて、そこから眠れない

②ぐったりとした疲れ

③気力が湧かない

④朝の頭痛

⑤一日中悲しい気持ちになる
見える景色が灰色に見える。何もかもが悲しくて涙がでる

⑥本、新聞、テレビを見ない
脳が疲れているので話を理解して楽しむことができなくなる

⑦死にたいと思う
ベランダの外、駅のホームで線路上に吸い込まれて行く感じがする

⑧動作が重い
1階から2階の階段に上ることすらしんどい

⑨家事・仕事ができない
デスクに座って簡単な計算ができない。これについては漫画「うつヌケ」で「脳に分厚い寒天が巻かれているような状態」という非常にわかりやすい表現されている。

⑩自分のダメなところばかり考える

回復方法・治療方法

うつ病の回復方法として、「気分の発散」が挙げられていた。要するに気分転換である。また、うつ病の予防法として「朝起きた時に自分を褒める」という方法がある。また森田療法と呼ばれる、治療法がある。これは思ったこと辛いこと、良かったことなどをすべて「明文化」するということである。これは頭の中の整理につながる。森田氏の言葉「不安はあるがままに捨て置いて、今、自分がすべきことをすればよい」が紹介されていた。

うつ病克服経験談の紹介

次に、漫画「うつヌケ」の一部を抜粋して、うつから脱出したい人の経験談を紹介していた。

うつ病と副交感神経

最後に、身体に現れる症状として「ふくらはぎの冷え」が紹介されていた。これは「うつ病」になると副交感神経に異常をきたすので、ふくらはぎが冷えてくるという。

私の感想・意見

良かった点・ありがたいと思った点

「うつ病」と診断された経験のある私がこの番組を見た時の私の感想を述べたいと思います。まず、良かった点ですが、うつ病を世界重大障害第三位と説明し、「うつ病はこんなにヤバイ病気なんだ」というメッセージを発してくれたのは良かったと思います。うつ病は骨折などと違って目に見えない病気ですし、症状も軽微なものなら誰にでもあるものなので「怠いだけなんじゃないの?」「怠けてるんじゃないの?」「甘えてるんじゃないの?」と考える方も少なからずいます。この状況で「うつ病はこんなにヤバイ病気!!」と言ってくれたのは良かったなぁと思います。

また、症状の説明も的確でした。「眠れない」だけでなく、「3~4時に目が覚めて、そこから眠れない。朝が来るのが怖い」とか「仕事ができない」だけでなく、「パソコンのデスクに座って1+1ができない」など具体的に紹介してくれました。「鬱な状態って、重くなるとこんなにヤバイんだ!」というメッセージを発してくれたのは良かったと思います。

 

不足を感じた点、改良を求めたい点(まとめ方について)

私たちが欲しいのは「一般化した情報」

次に、不足を感じた点、改良を求めたい点ですが、この番組での「うつ病」の特集は、漫画「うつヌケ」の一部をコピーアンドペーストしたような印象をうけました。うつヌケの本では、数人のエピソードを紹介した後に、最後にどんな人がうつ病になりやすくて、それぞれの人がどう対処したかをまとめています。

ところが番組では3人のエピソードを紹介しただけにとどまっています。誰もが登場した教師の様に仕事に誇りをもって邁進しているわけでもなく、ましてや売れっ子ミュージシャンなんてほど遠い世界です。サンプルが少ないのです。うつヌケの本では十分なサンプル数(経験談)を集め、そこから導き出されるうつ病に関する一般化した情報をまとめております。

 私たちが欲しい情報はこういった「多くの人に当てはまる一般化した情報」です。よって、「言っていることは全て正しい。私にものすごくあてはまるな。確かにうつ病ってそういう病気だよね。」と共感できる部分は随所にあったものの、「何で病気になって、それでどうすりゃいいの?」一言で言えば「それで??」という感じでした。

こんな感じのまとめ方が良かったなぁという意見

では、どうして欲しかったのか?原因⇒発症⇒症状⇒治療法を順序立てて行ってほしかったのです。

①原因:どんな人がなりやすいのか?人はどんな状況になると発病するのか?

これは番組内で随所にちりばめられていました。真面目で責任感の強い人がなりやすい病気で強いプレッシャーを受けた時に発病する。不安になりやすい人が発病するなど。私は機能不全環境で育ったアダルト・チルドレンのため、極度な自己否定感、マイナス思考、完璧主義が原因でした。

②発症:番組のコラムの一番最初で述べられていました。「2週間続いたら危ない」ということです。

③症状:これは10個まとめてよく説明してくれました。私にも当てはまるなーその通りと納得することができました。

④治療法:森田療法を紹介してくれました。確かに明文化は非常に大事で、私もTwitterやブログに明文化したり、メモに書いて主治医に見せるといったことをやっています。ただし、具体的にどうすればいいの?とかそれができないからうつ病になるんだ!とツッコミたい点が多かったです。(こちらでさらに詳細に追及しています。)

予備知識のない人に正確な情報が伝わっていない感じ

私は、うつ病という診断をもらって、休職して、時間があったのでうつヌケの本を読んだり、主治医から色々教えてもらったり、時には論文や専門書を読んである程度知識があるから、このように俯瞰してみることができたのですが、そんな気力がなくてどうしたらいいのかわからない。でもとにかく苦しい。という人にとっては腑に落ちない内容だったんじゃないかなと思います。また、うつ病ってなんなの?ただの甘えじゃないの?よくわかんない。という人に対して伝えるべき知識を伝えられていないような気がしました。つまり、まとまりがなかったので、予備知識のない人の頭へスッと入ってくる内容じゃなかった、あるいは「うつ病である私たちが本当に伝えたいこと」を的確に代弁してくれなかったような気がします。

具体的なまとめモデルの提案

私は上記4つのプロセスを順序立てて説明してくれれば、もっといい内容になったんじゃないかなと思います。例えば、うつヌケに登場した人物の経験談を出してきて、「原因の説明」この人はこんな原因、この人はこんな原因、この人は・・・・つぎに「症状の説明」この人は・・・これを4回繰り返して、最後に4つのプロセスをボードでまとめるみたいな感じですかね。
まぁ、世界一受けたい授業はバラエティ番組ですから、「うつ病はこんなにヤバイ!」で十分と言えば十分なんですけど、色々知っている自分からしたら、「自分はこんな風に紹介するな~」と思うところはいっぱいありました。ということです。

不足を感じた点、改良を求めたい点(治療法について)

具体的な予防法・治療法の明示が欲しかった

紹介された治療方法についてはも身も蓋もない方法も多く、Twitterにおけるハッシュタグのついたつぶやきを見ると「それができりゃうつ病にならないよ」というツッコミが多かったです。なぜそんなツッコミが多かったのか、「なぜ、どのようにして効くのか、具体的にどうすればいいか」の説明が足りていなかったためと私は考えています。

例えば、朝起きたら自分を褒めるって、何褒めればいいの?ってなりませんか?自分に自信がないから鬱になるんですから褒めることなど何もないのです。しかも番組で紹介されていた「自分最高」「自分大好き」は抽象的すぎます。抽象的概念が苦手な人(まじめ、完璧主義者、ADHD)がうつ病になりやすいので、逆効果だと思います。どうすればいいか、具体的に褒めましょう。例えば、「朝起きれた自分偉い」しょーもないと思われますが、最初のうちはこれでいいんです。当たり前のことが当たり前にできる。これだけで素晴らしいのです。そのことに気づけない人がうつ病になるのですから。

また、明文化って何書けばいいの?と思うかもしれませんが、これもなんでもいいです。「上司の○○が嫌だ」とか「今日の朝食は美味しく食べられた」とか本当にしょーもないことでいいんです。高尚なことを書こうとするとペンが止まり、「自分は日記すら書けない・・」となってしまいがちですから。こういったことを説明しないと、逆に悪化させかねないような紹介の仕方でしたので、見ていて「これでいいのかな・・」と思ってしまいました。

また、気分転換といっても、これは時間的にできない人もいれば趣味のない人もいます。前者については、朝起きたら外の空気を深呼吸。10秒くらい使ってゆっくり深呼吸すると気分が変わります。このとき、自己肯定の言葉を心の中で投げかけられれば、なお良いです。後者について、私は「趣味はそんなに高尚なものでなくていい」と言いたいです。ゲームでもいい、漫画でもいい。エッチな本を集めるのだっていいんです。とにかく悪いことを忘れられるような自分の好きなことをやるのが大事です。そこに「人に認められるかどうか」という観点は要りません。

おまけ

冒頭でくりぃむしちゅーの有田さんが「あばれる君でもう2年笑えないんですけどうつ病ですか」と冗談をかましたときにあばれる君がツッコミを入れるシーンがありましたね。もしあばれる君がうつ病になりやすい性質だと「俺って、マジでお笑いに向いてないのかな。お笑い界から消えたほうがいいのかな・・・」と真剣に思い悩んでしまします。うつ病になりやすい人ってそういう人だと思います。

おまけ(その2)

私の経験談と調査結果を載せておきます。

原因:機能不全家族で育ったことによるAC的思考いじめ経験による自己肯定感の低下

発症:生きづらさの自覚と休職・入院までの葛藤

症状:うつ病ってどんな病気?どんな症状?

治療法:うつ病の治療法

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