しままるの雑記帳

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心の問題

私が会社で経験した辛いことはパワハラだった

投稿日:2017年5月29日 更新日:

労働に関する法の専門書を読んで勉強してみた

私は現在、会社員ですが、抑うつ状態で休職中です(2017年5月現在)。会社では毎日のように罵倒され、私が何か言えばいつも嘲笑されていました。人格否定を受けてきたのです。そして、心身ともにボロボロになって休職という流れになりました。
少し回復した現在、私が受けてきたものってパワハラなんじゃないの?ある意味労災?と思うようになりました。そんなとき、岡山県立図書館にてこんな本を見つけました

「ここまでやったらパワハラです! 裁判例111選」

本記事では、本書を紹介し、「私が会社で受けてきた仕打ち」と「本書に著されている裁判例」を照らし合わせます。その上で、私はパワハラを受けてきたのかどうかを判断し、最後に感想を述べたいと思います。

本の紹介

書名:ここまでやったらパワハラです!(副題:裁判例111選 いじめ いやがらせ 一掃)
著者:君嶋 護男氏
ISBN:978-4-86319-260-7
平成24年5月30日 初版発行

本のはしがき

専門書の「はしがき」には、たいてい著者がなぜこの本を書こうと思ったのか、どんな想いでこの本を書いたのか、自らの知識を本にどのように活用しようとしているのかが書かれています。以下、はしがきのまとめです。

自殺は我が国における死亡原因の上位に位置します。自殺の防止は我が国に課せられた極めて重要な課題です。自殺の増加の主要な原因の一つに推測されるのが職場におけるストレスの増大です。
本書では、基本的に個別労働者に対するパワハラを取り上げ、様々な事例を紹介することにより実務に役立ててもらうことを目的として著したものです。
本書では、典型的なパワハラ事案だけでなく、パワハラか否かの限界ケース、あるいは原告がパワハラと主張しながら棄却されたもの等も含めて幅広く事例を紹介しています。
また、裁判例111選の111という数字には「いじめ いやがらせ 一掃」の意が込められています。

本書の形式

職場におけるパワハラ(罵倒、暴力、解雇、仕事外し)の裁判例111ケースを見開き2ページ(特に論点の多いものについては4ページ)に収め、その中に
・事件の概要
・判決要旨
・解説
が収められています。
スペースの関係上から事例の紹介、判決要旨は要約(著者はできるだけ判決文を引用するよう努めている)されており、著者は正確な内容を知りたい場合には原文に当たることを推奨しています。
また、「むすび」においてはパワハラは人格を傷つけるような罵倒、暴力、解雇、仕事外しといった形で表れてくるものから、そういった形態によって参照することができるよう、「むすび」において、形態別の分類もしています。
以上、見開き2あるいは4ページの裁判例111選と、むすびにおける形態別分類解説より本書は成立しています。

著書に対する感想

本書の目次にはパワハラの内容を一言(例:「存在が目障り」を苦に自殺)で表現したリストが111個ズラリと並んでます。「自分が受けてきた辛い経験ってパワハラなの?どうなの??」と思ったとき、このリストを参照することにより、自分の経験と近い事例を探しやすいように工夫されています。結果として、自分の経験に近いものを見つけた場合には、そのページを開き、わずか2~4ページの文章を読むだけで、自分の経験を法の観点から解析することができます。上記の理由から私は本書を「パワハラを解析する上で非常に使いやすい本」と推薦します。
最後にむすびにおいて111の裁判例の解析結果から「何がパワハラなのか」を12頁でまとめています。この部分を読むだけでも十分、価値のある知識を手に入れることができると思っています。また、部下の立場として、私の経験はパワハラなのかどうなのか?を考えるのに便利な図書であることはもちろんのこと、上司の立場として、私は気づかぬうちにパワハラをしてしまっているのではないか?を考えるのに便利な図書とも言えると思います。

本記事における私のポリシー

本記事のねらい

結論として、私が受けてきた仕打ちにより、もしも私が自殺に至った場合には、業務起因性による自殺と認められる(パワハラによる自殺である)可能性が高い(※)ことがわかりました。
私は自殺には至っていないものの、病気にはなっているわけですから、業務起因性の病気、すなわち労働災害である可能性が高いです。
本記事においては、「本書を用いた私の経験の解析」の過程を紹介します。
本記事は現在、職場で非常に苦しい想いをしている、明日にも会社に行けない。自殺してしまいそうだ。と思っている労働者、また私の経験を裁判にあげたらどうなるの?と考えている労働者に宛てて執筆しています。私は法の専門家ではありませんが、パワハラを受けた人間として、少しでも現在苦しんでいる人の参考になればと思い、本書を読んで勉強の上、まとめました。
※私の経験と紹介されている事件の内容とは完全に一致しないため、あくまで可能性でしか議論できません。

私の今後の行動(予定)

私が受けてきた仕打ちというものは確かにパワハラではありますが、会社相手に裁判を起こすようなことはしません。理由は以下の通りです。
・社内に私の心のケアをしてくれる人が多数いること
・私の休職事件を機に、私に配置転換の配慮をしてくれたこと
・会社と争うことにより、私自身が疲弊する可能性が高いこと
会社を相手にして争うということは、私の心のケアをしてくれる人々をも被告にしてしまうというになります。このようなことは私にとって心苦しいものがあります。
したがって、医師の診断書の期日が過ぎたら、職場復帰し、また会社で働くことを予定しております。

私の受けたパワハラ事例とその解析 その1

私の受けたパワハラ事例(漫画)

本記事では、分かりやすさを重視するため、私の会社での経験を漫画にしました。

上記漫画は、私がストーリーを描き、それを基に漫画として仕上げてもらう、コミッション契約により実現いたしました。
契約相手は「アートヒロ様」です。以下にアートヒロ様のホームページを紹介いたします。


アートヒロ様は私のリクエストに対する応答が迅速で、非常に信頼のおける作家様です。上記マンガ以外にも私はたくさんつらい経験をしているので、今後もたくさんマンガを依頼しようと思っております。

漫画の解説

私の上司はとにかく「べらんめえ口調」がひどく、人の悪口ばかりを言う人です。悪口ばかりを言う人と接するのは(この人は私に対してもどこかで悪口を言っているのではないか)と思うため辛いものがあります。そして、私に対する接し方についても、何を言っても「ダメだ」「使えない」「生意気だ」と言い、話を聞いてくれません。その上に「てめぇのその言い方腹立つ。ぶっ飛ばすぞ」「そんな生意気なこと言ってらはっ倒すぞ」といい、第三者に対して、目の前の私を指さし「コイツは俺がボコボコにする」というのです。飲み会の席では私が近くにいるにもかかわらず「島村は使い物にならん。締めてやる」と豪語します。そして、隙あらば「穀つぶしめ」「バカかよ」と言ってきます。もう、私はどうしたらいいのかわからなくなり、途方に暮れました。その上司と話すのが怖くて怖くて仕方なかったのです。そして、朝起きては嘔吐して、重い脚を引きずって会社に通い、上司に罵倒された後にトイレに行っては泣く毎日を過ごしていました。

私の事例に近い裁判例

「存在が目障りを苦に自殺」
静岡労基署長(化学会社)自殺事件(東京地裁 平成19年10月15日判決)

事件の概要

以下、事件の概要に関する本書の概要です。
非常に長いので畳んでおきます。

「開く」を押してご覧ください。
”開く”

判決要旨

以下、本書に著されている判決要旨です。
こちらも非常に長いので畳んでおきます。

「開く」を押してご覧ください。
”開く”

私の事例と本書で紹介された裁判例の照会

裁判の結論

裁判では、労働者の死亡と業務との因果関係に焦点を当て、判決要旨の①~④の理由より、甲の心理的負荷は社会一般的にみて強度であり、そのためで正常な行為選択能力を失い自殺に至ったことから、労働者の死亡と業務の因果関係は成立する。と結論付けています。つまり、甲は乙のパワハラで自殺したことを法が認めているのです。

私の事例と裁判例で決定的に違うところ

まず、私の事例と裁判例とで決定的に違うところは「私がまだ生きている」ということです。ただし、自殺の寸前ではありました。例えば、当時は冬でしたので、北海道の雪山で酒を大量に飲んで寝る計画を立てました。いつ、どこで、酒をどれくらい飲んで死ぬのか、綿密に計画を立てていました。また、心療内科や精神科で処方される薬の情報を綿密に調べ、どの薬をどのくらい飲めば、死ねるのか調べたこともあります。当時を思い起こすと一歩間違えたら死んでいたのだと振り返ります。
自殺せずに済んだのは、私の様子を見て、声をかけてくれた社員がいたためです(心のケアをしてくれた人がいたためです)。また、会社の産業医、看護師の対応も適切でした。従って、判決要旨④の

係りの勤務形態が、上司とのトラブルを円滑に解決することが困難な環境にあるから

は私の事例では当てはまりません。
現時点で私は死亡していないので、死亡を罹患に置き換えて以後、裁判例との照会を行います。

私の事例と裁判例が一致するところ

判決要旨の①~③と私の事例が一致するところと考えます。一つ一つ解析していきます。

①甲のMRとしてのキャリアだけでなく、その人格、存在自体を否定するなど、乙の発した言葉の内容が過度に厳しいこと

言葉の内容を挙げると、裁判例の場合
「存在が目障りだ」「給料泥棒」であり、これは私の受けた言葉でいうところの
「生意気だ」「穀つぶしめ」に相当します。

②甲の死後における同僚や遺族に対する発言からも、乙の甲に対する嫌悪の感情の側面があること

裁判例では、乙が甲の告別式で、遺族や同僚に対し、甲の悪口を言っていました。これは私の事例で言う、
飲み会の席で上司が私が近くにいるにもかかわらず「島村は使い物にならん。締めてやる」と言ったことに相当します。

③乙が甲に対して極めて直截(ちょくさい)な言い方をし、傍若無人な発言をしていること

裁判例では、「お前病気と違うか」というのが、極めて直截的でした。また、「存在が目障り」「給料泥棒」などは傍若無人な発言と言えそうです。これは、私の事例で言う、
「ぶっ飛ばす」「はっ倒す」「締めてやる」「バカかよ」「のろまめ」が相当します。

①~③より当時の私の心理的負荷は平均的強度を上回るといえます。
また、一般人を基準として、社会通念上、客観的に見て、精神障害を発症させる程度に過重なものと評価するのが相当である。と言えそうです。

※だからこそ、同じ部署で働く社員が声をかけてくれたのだと思います。

私自身のストレス脆弱性

これまで、裁判例と私自身の経験を照会し、私自身にかかったストレス負荷に対する議論をしてきました。ここでは、私自身のストレス脆弱性について議論します。ただし、これは私の経験談でしかないので、少々論理性に欠ける部分がありますことをご了承ください。
私のブログの他の記事を読んでいる方はご存知かもしれませんが、私は過去にいじめと虐待を受けています。このため、私自身のストレス脆弱性は”ある程度はある”ということを認めざるを得ません。このストレス脆弱性の責任は私の父と小中学校時代のいじめを行った者、および当時の教師にあり、会社に責任を求めることはできません。
しかし、”ある程度はある”と曖昧な表現をさせていただいたのには、理由があります。私は高校時代~大学時代にかけて、抑うつ状態になることはなく、元気に学問・研究に勤しんでいたのです。少々自慢になり恐縮ですが、高校時代は受験勉強に勤しみ、国公立大学理系に行きましたし、私の大学における成績はほとんど最高ランクかその一つ下です。また、私が所属した研究室は決して甘くはなく、研究室が辛いと泣き出す人もいました。それでも私は今でもこの研究室が大好きであり、入社後の入院前には飛行機に乗ってわざわざ教授に相談を持ち掛けたのです。また、複数の学会発表経験と原著論文投稿経験もあり、奨学金は半額免除になっています。また、准教授は

島村君がこんなに会社で躓くなんて・・・ビックリした。なんでもできるやつだと思ってた。

とコメントしました。最近は高校生のうつ病も多く、Twitterにおける私のフォロワー様で心療内科にかかっている高校生は多いです。また、アカハラという言葉もあるように、大学における研究室で精神疾患を罹患する学生も少なくありません。このような状況において、私が元気に学問・研究に勤しむことができたという事実により「私のストレス脆弱性」が完全に肯定されないと推測できます。
従って、会社に責任を求めてもよいと私は判断します。私が言い出さない(訴訟しない)だけであって。

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