しままるの雑記帳

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キャラクターの部屋

ストークの憂鬱

投稿日:2017年11月25日 更新日:


ある日、神田の居酒屋にて、ストーク・シママ・ディープルが食事をしていた時のこと・・・。

・・・なぁ、俺は何で東京で働かなくちゃいけないんだろ・・・・。

アナタ、またその話?ワタシ、もうその話聞き飽きたわ~。
地元の水俣(熊本県)で働ける可能性が高いからミナガミにしたのに、何で俺は東京本社配属なんだって、言いたいんでしょ?

まぁ、そうだが・・・やっぱり納得がいかねぇ。

まったくもう・・神様もイジワルよねぇ~。家庭に問題があって悩んでいるディープルは中央線に乗ってすぐのところに実家があって、今晩にでも帰れそうなのに、
実家が大好きなストークは飛行機使うような遠いところで働かざるを得ないという・・・。

そうなんだよ。チッ。

アナタの気持ちもわからなくはないわ。センターで9割をとるような怪物が、九州という大学の進路をとっている時点で
アナタがどれだけ実家が好きなのかは伝わってくる。

本当は熊本県内が良かったんだが、高校の教師に、東京にしてくれってうるさかったんだよ。
東京が嫌なら、せめて、せめて九州にしたらどうか?って。熊本は勘弁してくれって。

進学校もね~実績大事だしね。あなたのような怪物は大切な生徒だったでしょうよ。
それで九州ということで妥協が成立して、九州に行って、何度も何度も実家帰ってたんだよね~。ホントに好きなのね。

ああ、普通みんな実家好きだろって思っていたけど、ディープルと出会うことで、その考えも変わった。実家に対する想いは人によって違うってな。
それで、やっぱり俺の家は良かったんだって思えて、ますます好きになっちまった・・。 あっ、ディープル、ごめんな。

ううん。大丈夫。でも、僕もストークみたいな家で育ちたかったなぁ・・・。

・・・でも、何でだろ?理系の学卒で本社に来るのは2~3人しかいない中で、地元志向のストークが選ばれたのは・・・。
だって、会社としてはそれを理由に辞められるリスクがあるわけでしょ?だったら、都会志向の学生を本社に配属させればよかったのに・・。

だろ?オマエもそう思うだろ?

・・・頭いいのよ。ストークは。科学の事なら幅広く知っていて、成績優秀。ワタシ、最初ストークの大学は東京だと思っていたもん。
それで、企画開発部っていうのは頭のいい人にしか勤まらないの。だからじゃない?

頭いいってオマエ・・・。俺は科学が好きで詳しい、いわゆるオタクなだけであって頭がいいというわけではない。
サッカーが好きな奴はサッカーについて詳しいし、アニメが好きな奴はアニメについて詳しい。それと一緒だ。そこのベクトルが自然科学に向いただけだ。

そう?まぁ、でもほら、企画開発って言う仕事は、幅広い知識がないとできない仕事だと思うのよ。
次世代の会社の製品を担う部署なのよ。例えば、前ストークが企画書出した「いい香りのするカレンダー」あったじゃない。

ああ、あの検証実験が時間かかり過ぎてオダブツになった奴か。

あれはどういう企画だったの?

紙の中に香り成分を仕込んで、その香り成分が1年中有効であり続けるカレンダーだ。つまり、それをリビングに貼っておけば一年中有効な芳香剤になるんだ。

技術的ポイントは?

徐放性だ。香りというものは匂いの成分が我々の鼻の中に届いて初めて効果を発揮する。それが1年続かない様にしなければならない。
つまり、1年間ずっと香り成分を放出し続ける紙を作らなければならない。
物質というものは拡散によって四方八方に広がっていくが、その速度が速すぎると物質はなくなってしまう。
その速度をなるべく遅くしてあげて、1年間残り続けるようにしなくてはいけない。そこで重要になってくるのが拡散係数の制御だ。

拡散係数がね、低ければ低いほどいいのね。

違う。拡散係数が低すぎると、今度は香りを感じられなくなってしまう。だから、ちょうどいい数値って言うのが必要なんだ。
俺はとにかく、紙の繊維の構造、候補となる香り成分の分子構造、人が香りを感じられる室内の香り成分の濃度の3つに着目して、適切な紙の素材と分子構造を数値計算で見つけ出した。
見つけ出したんだが、検証実験に1年かかる開発プロジェクトは組めないという理由でオダブツになったわけだ。
冷静に考えたらバカだったよなぁ。製品化するまでの間にカレンダーを1年放置する実験をしなくちゃいけないってことがスッポリ抜けてた。

ね?頭いいでしょ?

今のハナシでか?やめろよ。俺と同じくらいの技術力のあるヤツなんかクサるほどいる。

いや、なかなかいないかなぁ・・。紙の構造と分子構造、香り成分の室内濃度の3つの事を考えたって言うけど、それぞれ学問領域がバラバラじゃない。
化学も知っていて、物理も知っているアナタじゃないとその3つの因子に関する数値実験はできないと思うの。

ふぅん・・・。

そういう幅広い知識と柔軟性を買われて企画開発部になったんだろうな~ってワタシは思う。
この部署、技術系社員の花形よ?この部署に行きたくても行けない人なんていくらでもいるんだから。

まぁな。何にも知らない奴が、なんでそんなに水俣にこだわるんだ。出来たら代わってほしいよ。
とも言っていたしな。

次世代の製品を担うって言う仕事は、柔軟な思考がないと無理。ウチは紙の会社だけども、普通紙・段ボール・トイレットペーパーだけ作っていればいいってもんじゃないわ。
紙の考え方を根本的に変えてしまう、アッといわせるものを作らないといけない。
そんな中で芳香剤になるカレンダーを提案したストーク、そして数値的にだけだけど論理的に可能性を実証したストーク。
もう、企画開発部には欠かせない存在だと思うな。ワタシ。

・・・せからしいわ。

あっ、照れてる(笑)

照れとらん。なんさま、おいは水俣に帰りたいばい・・・。

じゃあ、水俣製造所で作られている製品をターゲットに企画開発すればいいじゃない。

そんな当たり前の事、もうやってる。香り付きカレンダーもそれだよ。上手くいけば、熊本研究センターで実験してこいって言われてたかもしれねぇし、
さらに上手くいけば水俣製造所で作られるようになるかもしれなかった。

現実は甘くないのね~

ニコニコしながら言うなよな。まぁ、俺は諦めないけどな。水俣製造所で作れそうなやつで付加価値の高いものをバシバシ提案してやる。

もしかして、そういう狙いもあってストークは東京に来たのかな・・・?

あ~なるほど!水俣製造所で作れそうなやつで付加価値の高いものを企画開発してやる!っていう野心のお陰で仕事が進むということもあり得るもんね~

まんまと会社にハメられてたのかな~俺。

でも僕、ストークが水俣に行ってしまうのは嫌だよ。

そうよ!ワタシたちが出会えたのも、ワタシとストークが本社に配属になったからでしょ?
しかも、昔塾講師の生徒だったファビーとも比較的近い富士製造所で奇跡的な再会ができたわけじゃない。

あぁ、そう考えると、本社に来たって言うのは一概に運が悪かったとも言えないな・・。

家族と離れ離れになっちゃうことになったのは残念だけど、それと引き換えに、良い出会いもあったわけなんだから!
そんなに落ち込まないで・・・ね?

うん。もう一回乾杯しよ~

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カンパーイ!

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