ディープルに対するシママの疑問

~ミナガミ株式会社 東京本社 12階 終業後の休憩室~

シママ

ねぇ、ストーク、ワタシ、前々から疑問に思っていたことがあるんだけど・・・。

ストーク

なんだよ?かしこまっちゃって・・・。

シママ

ワタシ、よくディープルに怒るじゃない?

ストーク

ああ、そうだな、つーか、オマエは気が強くて短気で怒りんぼだからな。

シママ

(そんなにいうことないじゃない・・・)

ストーク

たまに割とスゲェ剣幕で怒ったりするから、見ているこっちが怖くなってくるくらいだな。

シママ

それなのに、何でディープルは、ワタシを避けないのかしら?今日もニコニコ会話してくれてて・・・(かわいかったんだけど)
もしかして、避けたいけど無理しているのかしら?

ストーク

いや、そんなことはないと思うぜ。アイツはオマエとの会話とか友達付き合いを心から楽しんでいると思う。

シママ

「あっ、怒ってしまった、言いすぎてしまった」って思うことあるんだけど、またしばらくしたら、ざっくばらんにお話しできるじゃない?

シママ

ワタシ、あの子、打たれ弱いはずなのにどうして?って思うのよ。あの子の場合、ワタシのような性格が一番避けられやすい気がするのに・・・

ストーク

打たれ弱いってのは違う。違うぞ。

シママ

えっ・・・どういうこと?

ストーク

ディープルはただ単純に怒られるのが嫌いだったり、キツイことを言われるのが嫌いというわけじゃない。打たれるのが嫌というわけでもない。子どものころ、虐待ばかり受けてきたからむしろ強い方かもしれん。
アイツは、相手と接したときに自己肯定感をプラスにしてくれるかマイナスにされるかで寄り添う人を判断している。

シママ

自己肯定感・・・自分は大丈夫、自分はやれるという気持ち・・これをくれる人に近づくってこと?

ストーク

そうだ。例えば、オマエがアイツに怒るとき、どんなこと言ってる?

シママ

「自分はダメって思っちゃダメ!」「ほらまた物事をマイナスに飛躍させて考えてるでしょ!?」「褒められたんだから素直に喜びなさい!」
・・・・って感じかな。

ストーク

うん。ディープルはたまに辛そうな顔して「こんなこと言われて辛いんだ」相談してくるよな。その時の言葉は?

シママ

「お前はダメなやつだ」「何してもダメだな」「のろまめ」「目障りだ。いるだけ迷惑だ。」「アスペなんじゃないのか?」
・・・・って感じよね。

ストーク

同じ「怒る」でも、オマエが前に言ったことと後に言ったこと、決定的に違うのわかるか?

シママ

自己肯定感を・・・与えているか、奪っているか・・・の違い?

ストーク

そう、それだ。むしろ、自己肯定感をプラスにするようなことだったら、どんなに大きな声でも、厳しい言い方でも、アイツは喜んで受け止めるだろう。
アイツがオマエに怒られたとき、一瞬だけでも少しマイナスな気持ちになるだろうが、落ち着いて考えてみて、やっぱりシママと話してよかったって思っているんじゃないか?
まぁ、俺の推測だがね。

シママ

なんか・・・ストークに言われると推測でも、まるでホントのような気がするわ。

ストーク

そうか?ディープルはいつもオマエと仲良くしている。これは真実だな。その理由はさっき言ったことだ。これは推測だ。
この推測に対する答えはディープルにしかわからない。

ストーク

まぁ、このままでいいんじゃねぇか?オマエとコミュニケーションをとっているときのディープルは大体笑顔だ。その笑顔を見ていると俺も気分がいい。

シママ

そうね。ワタシもちょっと考え過ぎのムシが出ちゃったかも。

ストーク

ディープルはな・・・。大人になるまでに周りからもらうべきだった自己肯定感が枯渇しているんだ。自己肯定感は、言ってしまえばカネみたいなもんだ。
だから、アイツは色々な人と接しながら、これをくれる人を探しているんだ。こういう行為はハッキリ言って迷惑だ。自己肯定感を与えるにはエネルギーが要るからな。

シママ

迷惑ってアンタ、そんな言い方しなくたっていいじゃない!

ストーク

オマエ、今怒ってるか?

シママ

ムカつく!すごくムカつく!!

ストーク

なぜ、オマエが腹かいているか?あ、腹立てているか?それは俺がディープルのことを悪く言ったからだな。
それは、すまなかった。ごめん。

ストーク

だが、オマエが腹立てたのは自発的反応だ。オマエは本当にアイツの事を大事に想っている。だから、ほぼ無意識に腹立てた。
本来、人に自己肯定感を与えるのはエネルギーの要る行動だが、人を大切に想う気持ち、すなわち愛というものが存在するとそのエネルギーはチャラになり、下手したら、こちらも楽になる状態が作れる。

シママ

・・・何が言いたいの?

ストーク

だから、オマエがアイツを大切に想う気持ち、コレがあれば無償で自己肯定感を供給できるんだ。オマエは既にそれが出来ている。

シママ

そりゃ、ディープル、いい人だもの。

ストーク

好きか?

シママ

好き。でも、変な風に捉えないでよね。

ストーク

(多分コイツ、ディープルのこと、男として好きだな・・・。)

ストーク

オマエが好きなのは、ディープルに自己肯定感を与える行為が気持ちいいと思っているからだ。
俺らはちゃんと大切に育てられてきた方だと思う。だから、自己肯定感という名のカネをたくさんもっている。
大切な人のためにカネを遣うのは気分がいいだろう?

シママ

確かに、そうね。

ストーク

それから、ディープルは決してカツアゲをしない。

シママ

カツアゲ・・・?

ストーク

相手を人格否定して、相対的に自分の自己肯定感を上にあげる行為だ。人に対して
「お前はダメなやつだ」「何してもダメだな」「のろまめ」「目障りだ。いるだけ迷惑だ。」「アスペなんじゃないのか?」
のような傷つく言葉を言ったり、暴力をして人を傷つける行為。
あるいは第三者に悪口を言って、その第三者が下という連帯感を持って人間関係を結ぼうとする行為。
こうやって他人を卑下して自分の方が格上だと主張する行為。
これが自己肯定感のカツアゲだ。

シママ

確かに・・・。ディープルからは「○○さんにこんなこと言われて苦しい」とは聞くけど、他人の悪口は聞かないし、
ましてや人に罵詈雑言を浴びせたり、手を出したりなんかしない。

ストーク

自己肯定感が枯渇している人の中にはこうやってカツアゲをやってるヤツもいる中・・・むしろ、そっちの方が多数派かもしれん。
そんななかで、決してカツアゲ行為をしないディープルが好きだな。俺は。

シママ

たとえ、お金がたくさんあったとしても、カツアゲされたら気分悪いものね。反対に何かプレゼントしたほうが気持ちがいい。
相手にお金を渡しているのは同じなのにね。

ストーク

そうなんだ。例え100万円の貯金があったとしたら、1万円を失うのは大したことじゃない。
だが、1万円をカツアゲされたときと1万円で美味しいものをご馳走してあげたときとでは、気分がまるで違う。
そしてディープルは間違いなくカツアゲする奴じゃなくて、美味しいって笑顔で食べてくれて、ありがとうって何度も言ってくれる。そういう奴なんだ。

シママ

うん!わかる気がする。

ストーク

なんの話だったっけ・・・・

ストーク

ああ、確かにオマエはケンカっ早いし、言い方もキツイし、近寄りがたいところはあるかもしれないな。

シママ

・・・ストレートに言われると凄くムカつくけど、事実として受け止めるわ。

ストーク

でも、根本のところ、ディープルを愛しているかどうか、と言えばオマエは愛しているわけで、愛しているからこそ無意識に、つまりエネルギーを使うことなく自己肯定感を与えている。
その根本のところをディープルは感じ取っているから、オマエがキツく言っても簡単には離れていかないんだろうな。
そのキツく言っている内容もありがたいって思っているかもしれない。
アイツはな、打たれ弱いんじゃないんだよ。打たれて自己肯定感が得られるなら、喜んで打たれに行く。
打たれ弱い・・・というよりは財布のヒモが固いって感じだな。

シママ

そうね。現にカツアゲしているような人に対しては拒絶しているものね。

ストーク

ああ、多くの人は貯金があるから、仕方なしに支払ってあげて人間関係成立させているんだろうが、アイツには貯金がないから、拒絶するしかないんだ。
傍から見たら社会人のくせして人の好き嫌いが酷いなぁと思うかもしれないが、しょうがないんだ。大事な大事な、なけなしの金をカツアゲされたくないからな。

シママ

そこは、ワタシたちが理解してあげて、寄り添ってあげて、そしていっぱいプレゼントしてあげなきゃね。

ストーク

そうだ。ディープルはオマエのそういう気持ちを感じ取っているからこそ、オマエを避けたりするようなことをしないんだと思うぜ。

ストーク

いい関係であり続けてくれよ。当然、俺も協力する。俺もアイツの笑顔が見たいからな。

シママ

わかった。ありがとう!話してよかったわ!

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